これまで、3回にわたり活気あふれる市場内を紹介してきましたが、今回は外観について。
旦過市場は、その一部が紫川の支流である神嶽川(かんたけがわ)の上にせり出しており、さながらベネチアのよう。ベネチア行ったことないけど。多分こんな感じだろう。
もともとは船から魚を荷揚げして商売をしていたことが市場の始まりのようです。
10年ほど前には川が氾濫、市場も浸水し営業を停止せざるを得ない事態もありました。
また、衛生面での問題も少なくありませし、老朽化した木造建築物が密集しているということは防災上のリスクも大きいです。
数年前に再開発計画が策定され、全面建て替えに向けていよいよ今年から着工という話ですが、もうこの光景が見れなくなると思うと…
建て替え後もレトロな雰囲気は活かすとは言われていますが、建て替え後のイメージパースを見る限り、あんまり想像がつきません。水上部分はセットバックして(水上からセットバックって表現は正しいのか?)、川沿いはデッキになるのかな?汚い神嶽川を眺めながらの食事もオツですなぁ。ぼくは遠慮しますけど。
そもそもわざとらしく作られたレトロになんの価値があろうか。
いや、大事なのはそこで生活してる人たちの意見ですから、外野がやいのやいの行っても仕方がない。ただぼくには、このアウトローな姿のほうがきっと魅力的に映るのだろう。
天神島橋上より。奥に見える赤いロゴは井筒屋。
百貨店や都会的なマンションが立ち並ぶ中に、昭和から時間が止まってしまったかのような一帯。
旦過のランドマーク的存在であるスーパーマーケット「丸和」は、数年前にイズミグループへ吸収合併され、「ゆめマート」名称変更、24時間営業も中止。それでも看板は丸和のロゴを掲げたまま。「丸和前ラーメン」の屋台は名称変わらず。
川沿いも独特な雰囲気だが、こちらも負けていない。
市場周辺の様子を少し。
ピンクの壁がかわいい。
矢印に沿って歩くと…
昭和館。レトロな映画館です。
なんか中もレトロらしいですが、ぼく全く映画見ないのでちょっとわかんない…
個人的におすすめしたいのはココ。
レストラン キモト。
少々お値段張りますが、見事な仕事。
それから、以前も書いた「もりした」のパフェに「黒兵衛」の鳥カツ丼、あとは…
市場を三萩野方面へ出て、道路向かい。
小倉かまぼこ。
この「カナッペ」は魚のすり身をパンで包んで揚げたもの。食べ歩きにちょうど良い。
さて、4回にわたって旦過市場の魅力を紹介してきましたが、いよいよ(今の市場とは)お別れのときが近づいております。
この雰囲気を味わいたい方は、ぜひお早めに行かれることをオススメします。
最後にもう一度、市場の全景を。
ちょうどモノレールも走っています。
それでは。
追記 : ちょうどこの記事を書く前日に、NHKで旦過の特集やってたみたいですね。
知らなかった…誰か録画してないかな…。