ホタルの里、豊田町西市を歩く。
中世においては地名の通り市場が興り、江戸時代以降は宿場町として栄えたようですが、現在ではほんの少し古い町並みを残すのみ。廃屋が多く、かつての繁栄はあまり感じられません。
下関市の北東の山間部に位置し、周辺には特にこれといって面白いものはないです。道の駅「蛍街道 西ノ市」ぐらいか。ああ、豊田ホタルの里ミュージアムがあった。うちから車で20分程度と割と近所ですが、あまりじっくり見たことは無かったように思います。
この日は少しぐずついた天気で、降ったり止んだりを繰り返しており、傘を持たずに出かけたため散策していた時間は短いです。よって写真も少なめ。
道の駅に車を停め、木屋川を渡って旧街道方面へ。
まず迎えてくれたのがこちらの立派な唐破風を持つ仏壇屋さん。
木屋川支流の山田川にかかる豊浦橋(橋銘板撮るの忘れた)を渡れば、激シブ看板の本屋さん。ちなみにこの商店街が赤間関街道・北道筋です。
すぐ東側に新たな県道が通り、衰退の一途を辿ります。
たまらん。
向かいには「木曽旅館」(閉業)。素敵な木造3階建ての廃墟。
壮観。なんと力強い佇まいか。
街道を少し南下。
振り返って1枚。
曇天の空模様も相まって、場末感の漂うかつてのメインストリート。
常楽……〘名〙 仏語。永遠のたのしみ。悟りの境界をいう。
出典 : 精選版 日本国語大辞典
諸行無常。永遠とは程遠く、泡沫の楽しみに終わってしまったか。
何年前まではこの通りにもアーケードがかかっていたそうです。
商店街に面した目代屋敷や脇本陣を見やりながら進むと、赤間関街道に垂直にぶつかるように走る、肥中街道。
反対側から。
この路地裏感。往時の繁栄っぷりが想像つかないほどミニマムな街道。
豆タイルはいつでも優しい気持ちにさせてくれます。
ここらで雨がまた降り出したので退散。
こじんまりとした郷ですので、じっくり見ても1〜2時間あれば十分かもしれません。
この日見つけたトマソンを少々。
これはいい。
蒸発した掲示板。
その後しばらく歩いてたら、答え合わせできました。
ん…?
あ!!
これは偽陽性トマソン。囲った理由はなんとなくわかるけど、アパートの駐車場内にあって邪魔。
最後に木曽旅館の裏側。
それでは。