山口県西部にお住まいの方以外には意外かもしれないが、宇部新川駅周辺は宇部市の実質的な中心部で、宇部駅周辺よりも栄えている。ちなみに「新川」という地名はないが、この一帯は総称してそう呼ばれている。
日本を代表する総合化学メーカーの宇部興産のお膝元であり、世界一のアパレルメーカーであるUNIQLOの前身、小郡商事の創業の地でもある。
新川駅前には商店街が非常に多い。いや、多かった、といったほうが良いのか?
相生町商店、宇部中央壱番街、宇部中央銀天街、宇部中央バス停商店街、興産通り商店街、新川駅前商店街、松島町商店街と、最盛期でも人口18万人程度の中核市にしては多すぎるほど名のつく商店街があるのだが、今や往時の賑わいは何処へ、一部の通りは商店街入口のゲートも取り払われ、完全なシャッター街と化している。
駅を出てすぐ左へ、松島町商店街のゲート。
えーと、特になにもないです。足早に通り過ぎ、新川駅前商店街へ。
新川駅前商店街。ここが一番賑わってるってことでいいのかな…?
商店街と言っても実質歓楽街なので、午前中に歩いても空いている店は殆どない。
居酒屋、バル、スナック、カラオケ、キャバクラ、鄙びた旅館…だいたい想像通りの地方の歓楽街。だからこそ路地裏を歩くのが楽しいのだ。
「夜の社交街」と掲げる、まんまソシアルなビル。
朝に来たせいか、この界隈での社交界入りを果たすことはできなかった(ちなみに朝8:40ごろ撮影)。
どうしてこういうビルの案内看板はハニカム型が多いのだろうか?
ちなみに別の日に撮影した夕方の社交街はこちら。
何年か前にこのビルのお店に飲みに来たようなおぼろげな記憶がある。もっとも、飲みすぎててどんな社交が繰り広げられたか覚えていないのだが。
大通りはあえて外れて、路地裏を見ていこう。(ごめんなさい晴れてるときの写真もう無いです)
少し高低差のある通り。先程のビルのテナントはいくつか営業しているようだが、周りの店の電装は灯っていない。
傾いた看板とコンクリ造の建物。2階部分のブロック塀は素人目にも危なそうだ。
この建物は元旅館だろうか?ネコの女将さんが三つ指ついてこちらを見ている。
濡れたアスファルトが侘しさを醸す。
前世はタバコ屋さんかな。
立派な旅館跡と寿司屋の間に違和感アリアリな看板。
抜けられますか?
抜けられました。
すると現れる違和感アリアリな遊具。飲み屋街に猫の額ほどの公園。
子供は遊ばないが、元気な酔っ払いは遊ぶし、酔いつぶれた親父は座り込んでる。そんな光景が目に浮かぶ。
それでは。