下関市の階段巡り、丸山町から再開。
丸山町広いな…
4、5段の階段の上に家、また小さな階段、家、階段、家…この繰り返しが続くエリア。
奥まで続いている。
石垣の上に張り出した家屋もいい。
こういう勝手口用だったり、ガスメーターの検針用の小さな階段がすき。
これは形もサイズ感もちょうど良い。
きれいに積まれた石段は、陽光に照らされ、オレンジ色に輝く。
コンクリートの緩やかな階段は、ハニカム状と円状の滑り止めが継ぎ接ぎになって混在する。
クランクになった部分の石垣が階段に影を落とす。
日和山公園へ正面からアクセスする長い階段の中腹。
閑静な雰囲気が漂う。
ビルの合間に覗く海。海峡を行き交う船はどこへ向かうのだろうか。
またも公園へ入らず、脇道をすり抜けていく。
後で来ます。
塀のアーチが端正な印象の細道。
このあたりは立派な御殿が立ち並ぶ。
江戸時代には北前船の中継地として栄えた下関には約400軒もの問屋が軒を並べたというが、その中でも特に財を成した豪商はこの土地に石垣を築き、邸宅を建て関門海峡を眺めながら暮らすのがステイタスだったそうな。どの地方でも似た傾向がありますね。
その豪商の邸宅を改築したレストランにたまに行くんだけど、いつも車擦っちゃいそうで怖いのよね…。
↓こちら
いい仕事してます。ディナー時の夜景も素晴らしいです。
日和山公園へ続く階段へ戻ってきた。
下に見える通りは豊前田の飲み屋街。ここまで昇ってくると夜間の喧騒もそれほど聞こえないのかもしれないな。
この辺に住んでいる方々は、飲んだあとにこの階段を昇って帰るだろうか…ちょっと想像するだに恐ろしい。
この町内の階段はどこか知性を感じるような、文学的な階段が多い。
ガードレールのサビに圧倒される。
中央部分の窪みさえ絵になる。
打ち捨てられた自転車は朽ちてゆくのを待つばかり。
地面に埋まった水道管。
この階段、好きだなぁ。
すこし蔦が這っている様子は、苔むした古寺の庭のような侘び寂びがある。逆光で少しフレアが出てしまって、意図せずオールドレンズのように撮れたのも良かった。
Black or white。白黒付けようじゃないか。
…というほどには黒くないな。
今はなき銭湯「喜楽湯」さんの前を通りがかる。
現在は建物の一部がタコス屋さんになっている模様。
またいずれ市内の銭湯の記事でもまとめようか。
おお、面白い構図。
段差が多くて視線がさまよってしまう。
これは…木造3階建てと言っていのだろうか?
石垣の上ではなく、石垣の中に建ってる?
あまりの堂々とした佇まいに、しばらく立ち尽くしてしまった。美しい…
ぐるりと階段に囲まれているようだが、この日は都合によりここでタイムアップ。予定ルートではこちらのエリアを訪れるのはしばらく先になりそうだが、必ず紹介したい。
駐車場への道すがら見つけた、井戸と階段。
最後に、下関警察署前から豊前田を望む。
抜けるような空、オフィスビルとソシアルビルが入り混じって建ち並ぶ。
過去の繁栄はさておき、対して都会でもない、かといって田舎でもない…地方都市特有の雑多な感じ、このまちのこういうところが大好きだ。
それでは。
次回記事