下関市の階段巡り、上新地町の「千歳湯」さんの前から再開。
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駐車場の看板がちと残念だが、下から見ても上から見ても申し分の無い叙情。
このあたりは「二階堂」のCMでもロケ地として度々登場するエリアであるが、歩いてみればその理由がわかるはずである。是非訪れてほしい。裸電球はマスト。
千歳湯さんの裏手の階段を昇ると…
モダンなタイル跡とアールの付いた庇。廃旅館である。
再び降りてゆく。前回の最後は階段下の左手より「ぬけられます」してきたわけだが、千歳湯さんのトタンのトンネルをくぐれば、「例のカーブ」が待っている。写真奥に前回紹介したタイルの意匠も見える。
何度来てもじっくり見入ってしまう魅力のある路地である。
名残惜しいが、歩みを進めよう。
右手の柔らかいピンクは保育園。左手のパステルブルーの壁との間を抜けていく。
崩れかけた階段すらも絵になる。
こんな風景に、少し…泣く。
この情動は実際に歩いた人にしかわかるまい。わかってたまるものか。
向こう側に見えるマンションはリアルな"現在"、ではぼくが今立っている場所は"過去"なのか…?
こんなタイル使いはぼくのセンスにはないね。素晴らしい…。
峠を超えていく。
人生はいつだって坂道の連続。平坦な道のほうが少ないぐらいさ。
形の違う滑り止めたち。
……ん?何やら右手に気になる物件が。
「ふく宅配」と書かれた廃墟。
ふぐの水揚げで有名な下関では、「福」とかけて「ふく」と呼ぶ(とか言うけどほんとに呼んでる人知らない…)。
ちかくには「うに」のコンテナが捨てられてました。
自転車で駆け下りたい坂。その先には…
海がありました。
今回はここまで。
つくづくこのまちに生まれてよかったな、と思う。
それでは。
つづき。