ちなみにこれは随分前に撮ったものですが、今年(2021年)の3月に行ったときにはこの橋は朽ちていました。
もし行かれる方がおられましたらお気をつけください。山道に入ってからの距離はそう遠くないです。
おお。
まるでドイツだかの城壁のよう。
広角の単焦点しか持ってないので、クロップしてます。
近づいてみる。
透かし積みの欄干は、ところどころ崩れかかっている。
緩やかに弧を描く堰堤の中央部分には取水塔が。
緩やかに弧を描く堰堤の中央部分には取水塔が。
裏側から。
さあ、堰堤の上へ。
かつて池だった場所には草が生い茂っており、小さな小川が流れるのみ。
取水塔部分は施錠されていて立ち入ることはできない。
これは…美しさの独房だ。
時という囚人を閉じ込め続けている。
反対側から。
透かし積みのレンガの隙間から差し込む光によって、キリリとした陰影が作られる。
これは雪の降った翌日の様子。
その役割を終え退廃的な雰囲気を漂わせつつもなお、周辺の治水に貢献し続けてきたことの誇りを感じさせる雄大な佇まい。
訪れる人は殆どいないのがもったいないが、こうやって森の中でひっそりと、人の記憶から薄れていくさまこそが、儚く美しいと感じる所以かもしれないな。
それでは。
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