まち歩きをする際に、相も変わらずトマソンを見つけてははしゃいでいるぼくですが、これまでの研究から、「残されタイル」という分類を主張し続けております。
ほんの一部ですが、「残されタイル」コレクションを公開したいと思います。
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前回まで山陽小野田市のセメント町商店街の記事を書いておりましたが、使えそうな写真が少なくて、なんだか中途ハンバなボリュームになってしまいそうだったのでひとまずお休み。近々再訪予定なので、その後再開するつもりです。(天気が良ければね…)
上物が解体されたあとに、玄関ポーチやたたき、水回りのタイル部分だけそのまま残されているのをしばしば見かけます。
以前からこれらを採集し続けているわけですが、残されたタイル…「残されタイル」として、超芸術トマソンにおけるいちジャンルとして確立すべきだと提唱しております。(といってもハッシュタグ付けてツイートしてるだけですが…)
こういうやつ。
いわゆる「内面」に含まれるかと思いますが、その中でもより特徴的かつ、見た目にも可愛らしいものが多いため、あえて細分化しようとしているわけです。
しかし、いったいなぜタイル部分だけ残しておくのでしょうか?
はじめは固定資産税の特例措置を維持するためかとも思ったんですが、基礎が残ってる訳でもないし…。
採集し続けて気づいたのは、車が入っていけないような細道の先に多いということ。
急傾斜地に築かれた古い宅地跡にも多く見られ、階段巡りをしているとよく出くわします。
つまり接道が無かったり幅が足りない再建築不可物件をはじめとする、なかなか売れないような土地にある確立が高いということ。
以上の点を踏まえ考察した結果、解体費用を安く抑えるために残したというのが有力な説かな、と思っています。
タイルの下地部分のハツリ、ガラの処分(タイルのついたガラは別料金?)、重機もトラックも入らないとなると…売れる見込みがない土地ならそこまで費用をかけたくない気持ちもわからんでもないです。
同じような理由で塀も残りやすいんでしょうね。瓦もよく割った状態でそのままおいてあることが多いです。
これは土管とセットでお得感。
これは大物。全面タイル貼りの流しと、浴槽まで残ってる!
タイルのパターンが場所によってそれぞれ違うのがオシャレ!
このパターンは比較的よく見かけますね。
こちらの物件は門柱も残ってます。
石垣に張り付いたタイルは浴室だったのかな?
排水の傾斜もよく見えます。
広い範囲に残るタイル。いったい何の部屋だったんでしょう?
水の流れが目に見えるようなパターン。
高台に残るお風呂タイル…さぞ気持ちの良い浴室だったでしょうね。
まちを一望。
んん…?
あった。
玄関の左側が浴室。間取りを想像してみるのも楽しい。
この浴室タイル、よく見ると魚が泳いでる!
浴槽付きだとテンション上がりますね。
自然と同化、色合い的にもマッチ。
残されタイルとは少し違いますが、据え付けられていないタイルの洗い場(という言い方で伝わるかな…?)は、よく再利用されて庭先の洗い場になってたりブランター代わりになってたりしますね。これも好きです。
これとか。
こんなの。
凝った柄も素敵。
これは…?
とある廃屋(と思われるところ)で見つけたこれらも、いずれは残されタイルになるのかな…
とっても素敵なセンス…。
さて、今回はここまで。
それでは。