おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

宇部市 : 船木の町並み (2)

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船寄宿の本通りは、南北を澄んだ水が流れる水路に挟まれている。

水路に面した細い路地には、短い石橋が架けられており、風情のある町並みを印象づける。裏町通りと高札場周辺を散策。

 前回の記事

前回は本通りを中心に集落の西端まで歩いてきたが、本通りと並行して伸びる路地を見ていこう。

 

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大木森住吉宮の北側のあたり。かつては水路に掛かった石橋から各家庭へアクセスしたのであろう。現在はトマソン化しているものも見受けられた。

 

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水路の上に立派な玄関。御影石のポーチが格調高い雰囲気を醸す。

 

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いってきます、と玄関を出ると橋の上なんて、最高じゃないか…!

自分の家なら、どんな橋を架けようか。

 

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お、晴れてきたぞ。

こちらのお宅は、蔵の基礎が水路の中にあるようにも見える。

 

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本通りのちょうど裏手に当たるので、(本通りからみて)妻入りの奥行きのある建物はこちらが勝手口だったりする。

 

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突き当たりの民家の下を水路が通る。北側へ向かってみよう。

 

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ホルモン食べたいわね。

 

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写真の角度がアレなんで分かりづらいが、こちらの醤油の醸造所は、立派なむくり屋根を有している。

 

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さて、このあたりで一旦引き返そうか。

 

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前回載せたたばこ屋の横に出る。そのまま本通りを横断して南側の路地へ。

 

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古い町並みは続く。

 

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雨上がり故に、水路を流れる水は勢いがある。

 

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水上に微妙に張り出したお宅。

 

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水路は続くよどこまでも。

 

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さて、本通りの左端、スタート地点のあたりに戻ってきた。

 

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こちらのクリーニング店の防火壁(と言うには少し小さめだが)には、控えめな装飾。

ここからさらに東、岡崎八幡宮方面へ向かう。

 

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お寺への参道。

 

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八幡宮に向かって緩やかな昇り坂になっている。

振り返って一枚。広角なのでちょっと高低差が分かりづらい。

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この地の産土神である岡崎八幡宮清酒醸造免許を認可される、全国でも4社しか無い珍しい神社だ。どぶろくではない、白酒(しろき)の御神酒を醸造している。

ちょうどこの鳥居の向かいがかつての高札場だ。

 

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更に東へ向かうと、旧山陽道の一里塚。

 

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庚申塚の脇を昇っていく。

 

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小高い岡の頂点へ。

 

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少し葉桜になりつつあるが、すっかり雨雲が消えた空の下、ひとり花見を楽しむ。



宇部の市街地から離れており、決して交通の便が良いとは言えない集落であるが、それ故に残された町並み。雨上がりの静かな街道を歩き、ぼくはこの小さな宿場町に対する旅情を解した。

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それでは。