おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

北九州市門司区 : 清滝 階段巡り

 

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日本有数の階段密集地である門司港エリア。海を望む旧料亭群と、海峡を行き交う船。

栄華を誇ったまちの小路を往けば、ノスタルジックな出会いに心ときめく。

前回の記事

前回の最後に登場した「魚住酒店」、「むつみ関門荘」の間の路地をすり抜け、更に奥に入っていこう。

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おー、いい階段…なんて感心してる場合じゃない。奥になんかもっとすごいものが見える…。

 

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渡り廊下のある大型の建物。各部に見られる意匠から、旅館か料亭だったと思われる。

 

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あ、右側の透かしブロック、トマソン化してる。

 

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狭い路地ゆえ、視界に全容を収めることが出来ない。

こんな細道の中にまで立派な旅館(?)があったのだ、当時の賑わいはさぞ華やかなものだったであろう。

 

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こんな幅の道が複雑に入り組む。ちょっと油断すると、自分がいったい何処を歩いているのか見失ってしまいそうだ。

お、きれいな煉瓦塀。

 

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なんと美容室であった。

 

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ここも料亭跡だったりするのだろうか。仮に個人宅だったとすれば、実に立派というほかない。

 

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コレは良いトマソン

 

ちょっと独り言…

まち歩きが主軸であるようなブログをしておきながら、少し前までトマソンに限らず「何か」を探すのが目的になってしまっていたので、最近は原点に立ち返ろうと「まちを見る」のを第一義に歩こうと自戒しているのである。トマソンとの邂逅はあくまでも副産物で、偶然性こそ超芸術たる所以なのだ。

 

さて閑話休題

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この建物には玄関が2つ…

あれ?ここ鍼灸院だった記憶があるのだけれど…

 

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石段の名残を残す。

 

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石垣と擁壁の間を縫うように昇る。

 

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て、手摺が…

 

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浮いてる…

 

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市街地からそう遠くないのに、こんなにも石段が残っている。

 

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蔦に覆われかけているが、通用口の感じから言って、ここも料亭だったのではないだろうか。

 

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乱積みの石垣が力強さを感じさせ、上辺は布積みで丁寧に。

 

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!?!?!?

山頂へ向かってどんどん昇っていくと、突然現れたハイカラなお宅。

 

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ちょうど住人の方が庭で作業をしておられたので、撮影させていただくことが出来た。

もともとは商社の迎賓館的な建物だったそうな。

 

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この大胆なタイル使い…

 

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もともとはこの2倍近い床面積があったそうだが、現オーナーが購入された際にはもう朽ちかけていたので解体されたそうだ。

 

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山中にひっそりと佇む瀟洒な屋敷…

なんとも素敵じゃないか。

 

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更に昇っていく。一部鉱滓煉瓦積みの階段だ。

 

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少し開けた空間に、小さなお社の「清年神社」。

 

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また市街地方面へ降りてゆく。

 

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門司港を一望…とまでは行かないが、関門海峡関門橋、前回紹介した三宜楼(中央やや右の大きな木造建築)などが望める。

 

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また細い路地を往く。

 

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たぶん階段を埋めた跡。

 

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周辺ではこのタイプのトマソンよく見るなぁ。

 

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ここにも。

 

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やはり鉱滓レンガの塀が多い。

 

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スタート地点の「むつみ関門荘」の裏側まで戻ってきた。

とりあえず今回はここまで。

次回は風師方面へ向かっていく。

 

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それでは。

 

つづき