門司港の階段巡り。市街地から少し離れ、風師地区へ。
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ジグザグ。気難しいやつだ。
…かと思いきや急に丸くなりやがって…
H鋼によって支えられる張り出しがダイナミック。
行き止まりかぁ〜。
ん?なんかミーミー声がするぞ?
わ、急に飛び出してきた。
めっちゃ警戒されてる。
「ついてくんなよ!」
確かにそう言われた気がした(もちろんついていった)。
こういう階段が3号線沿いにたくさんある。
これが門司の階段の魅力。
置かれた自転車を含めてこそ、感傷的なさまが増すというものだ…
両サイドの階段は見事なトマソンである。
階段脇の水路、水路脇の階段、どちらも甲乙つけがたいが、この景色を見て思うのは、「このまま海まで流れて関門海峡の藻屑となりたい…」。
民家の"下"をくぐり抜ける経験をしたことがあるかい?
おれは何回もあるぜ(なんの自慢だ)。
人生を豊かにするには良質な階段の摂取が必要…。
これまた立派なトマソン階段。
階段の数だけ、人々の生活がある。
これは手前階段コンテストの優秀作品。
高度な加工技術にオーディエンスの興奮も最高潮。
行き止まり多し。
どこまでも続くかのような灰色。
一段ずつ踏みしめるたび、コンクリートのざらついた質感が足の裏に伝わってくる。
この感傷に名前を付ける必要など無い…
誰かと共有できる感覚だとは思っていない。
ただ一人、昇ってきた階段を振り返り泣くのだ。
普段、撮影時にはやはり晴れてほしいと願うものだが、この日ばかりは曇天の空がメランコリックな叙情美を強調してくれてよかったと思う。
ネコチャン!
石垣、赤煉瓦、コンクリブロック…
ツギハギのような擁壁。
さて、今回はここまで。
それでは。
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