長門市の漁村には、捕鯨で栄えた集落がいくつか存在するが、川尻漁港もその一つ。
住宅地に張り巡らされる路地の多くは袋小路で、すぐに道に迷ってしまう。いや、そんな時間が楽しいということを知っているから、迷うために歩いているのかもしれない。
エメラルドとコバルトの広がるビーチ。奥の谷間に見える家並みが、川尻集落だ。
先の紹介した2つの漁村に比べ、こちらは直接日本海に面しており、荒波に備えて消波ブロックや防波堤が高く築かれている。(久津や大浦は日本海側ではあるが湾や入り江に面しており、比較的波が穏やかである)
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いかにも港町の階段という風情。昇っていきます。
お寺の鐘楼が見える。
小さい頃は、これぐらいの段差なら自転車に乗ったまま降りていたが、今やるとお尻が死ぬ。チャリも多分壊れるな。
海沿いの街には下見板張りの家が多い気がするのだが、何か理由があるのだろうか?潮風で腐食しやすいためにメンテナンス容易な部材で作ってあるとか?
石垣に囲まれる。
この一帯に海沿いから伸びる階段は殆どが横道で繋がっておらず、少し本筋から逸れるとたいてい民家の庭に行き着く。
石積みの井戸が、やたらしっかりとしたコンクリの蓋で殺されている。
杉板の節目と型板ガラスの紅葉がよく似ている。
もう10月も半ばだと言うのに、まだ夏の風情の日本海。
ブロック塀にビルトイン地蔵尊。
お顔がやさC。
かつてはこのあたりの傾斜地にも農地が広がっていたそうだが、現在は宅地に。
しかし解体されてしまった住宅跡も多く見られる。
こういった斜面に形成された、車の入れないような集落では、ホース格納庫のほか、野良バスタブをよく見かける。火災対策として設置されているのだろうか。園芸用?
左右でピッチの異なる階段。
左右の道は一体何処へ続くのか。
斜面にへばりつくように形成された住宅地には、石州瓦が多いのは当然として、黒瓦よりも青系の瓦が目立つ。
うねりながら降りていく。
海と階段、木製電柱。
集落の中心部に降りてきた。このあたりに漁協やいくつかの商店が見られる。
河口のすぐ近くの橋を渡って郵便局。
少し頼りなさげな板張りの桁橋も、誰かの大事な生活道。
橋脚細いな…
タイルの洗い場スキー。
こんなん捨てられてるなら持って帰りたいよ…
海沿いをぶらぶら。
ベタつく潮風が汗ばんだ頬を撫でる。
このまま降りて日本海の藻屑となりたい…
オープンな階段もいいが、隙間にひっそりと隠れる階段も好き。
石垣、階段、石垣…
どんどん昇ろう。谷の向こうに棚田も見える。
ああ…いま「夏」感じちゃってるよ、ぼく…(10月中旬)
えー…どっち行こうか。迷わせ上手。
緩やかに弧を描く路地と側溝。
うねうね。
ネコチャン!
暑いねぇ。
残余地…というか三角の土地の端っこには…
お地蔵さん?道祖神?
屋根の真横をすり抜ける。結構な高低差。
どのお宅も日当たり良好。
石段に溶け込むコンクリブロック。
谷間の通りに降りてきた。中心部に戻りましょうかね。
やはりこのあたりに商店などがあったのでしょうね。
海まですぐそこ。
ペプシ(300ml)が1本50円だって。信じられる?
まだまだ見足りないけど、そろそろ次の集落へ。
また改めてじっくり散策したいな。
漁港の倉庫の壁に何故か富士山(?)。
お、最後にいい階段発見。
今回はここまで。
ドライアングル型の消波ブロックは初めて見た。
それでは。
つづき