おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

北九州市門司区 : 風師 階段巡り その3

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門司区 風師地区の階段巡り、公園の名前などに何故か残る他国の地名…疑問を思い浮かべながら歩く。

前回の記事

風師はかつて、都(近畿)へ向かう水行の要路であった。風師山の麓に伸びる国道3号沿いに密集する家屋郡の隙間を縫うように、細く長い階段が形成される。

 

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結構高いところまで家屋が。今でこそ空き家になっていたり取り壊されてしまった形跡が会ったりするが、見晴らしが良いため立派な石垣や煉瓦塀が築かれている。

 

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こうやって見ると、対岸のわが町 下関もなかなか都会じゃあないですか。

 

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おや、もっと上の方に立派な御殿が見えますねぇ。

 

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ほころび始めた梅の花と相まって良い雰囲気。

 

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ふぉ。

 

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敷地が広すぎて全然収まりきらないんだけど、すごい大豪邸。

 

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またしばらく歩いていると、煉瓦塀に囲まれた菜の花畑。

帰宅して地図を見てみると、どうやらさっきの豪邸の敷地のようだ。別の門にはとある会社名が掲げてあって、聞いたことある気がするんだけど何の企業か思い出せない…。シャッチョさんの邸宅でしょうね。

 

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お向かいにも瀟洒な洋館。表札には前回の記事で紹介した洋館と同じ名字が掲げてあった。

 

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このあたりは古くからの高級住宅地だったのだろう。

麓に近いエリアは近年作られたような住宅地であったが、比較的立派なお宅が立ち並んでいた。

 

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さっきの豪邸の敷地の端っこに掲げてあった会社、何だっけ…と考えながら歩いていると、すぐに答え合わせできた。ああ、あのサイロの…

 

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風師地区の階段巡りといいつつ、前回の記事でも国道3号をちょくちょく渡って葛葉地区にも言ったり来たりしている。

このあたりを歩いていて築いたのだが、「新羅」とか「百済」とか、古代朝鮮の名がついた公園などをよく見かける。

 

帰宅して調べてみると、どうやら古の昔、朝鮮半島からの渡来人が多く住んでいた事があったようだ。ちなみに「葛葉」も「百済の浜」が訛って転じたようである。他にも「白木浜(新羅の浜)」、「小森江(高麗入江)」、「白木崎(新羅崎)」など…他にも門司には、ここから離れたばしょに「畑(はた、秦氏という新羅の一族)」や、「白野江(新羅の江)」などを地名の由来とするという説がある。

 

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これは3号線沿いにある内山醫院。おそらく閉業済。前々から気になってた近代建築である。

設計者や竣工年はまったくわからないが、ところどころ補修をしつつ、非常に良い状態で保存されている。

 

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あんまり詳しくないのでわからないが、ハーフティンバー?ハンマービーム?破風と言うかペディメントと言うか、梁が突き出した部分がアクセント。

 

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すぐ近くにあるオレンジ薬局。これも近代建築を補修したものなのかな…?

 

階段巡りに戻ろう。

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白い鳥居のある祠の横の階段をすり抜けてきた。

 

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横にもちっちゃい階段。

 

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再び3号線を跨ぎ風師へ。

 

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こういう暗渠スキー。

 

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グレーの濃淡の中に映えるパイロンの赤。

 

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右側の階段には煉瓦が使われている。

 

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海まで全力疾走したい。

 

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神社の入口に簡素なゲート。

 

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真ん中の手すりが右に寄ってるのが気になる。

 

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境内には何やら近代建築然とした建物が。なんとバーベキュー小屋でした。隣にはバーまであった。

 

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縁日なんかがあれば、ここに座ってビール飲みながらタンカーの行き交う海を眺めたいね。

 

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下がって、また上がって。

 

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まだまだ上がって。

 

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煉瓦の舗装は途切れ、古くからの石段に。

 

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擬態。

 

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まだまだ登る。

 

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一体どこまで登るのか…

 

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一番上まで辿り着いた。

階段巡りをしていると、「この階段登ったら時間はかかるし体力も使うしスルーするか…」って考えることがたまにあるんだけど、こういう景色に出会えると登ってよかったと思う。もちろん「登らなきゃよかった…」ってこともあるのだけれど。

桜の時期にまた来てみたいな。

 

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行き交う船。

海峡のまちに生まれ育って、こういう景色をずっと見てきたが、見飽きたことなど一度もない。

 

 

さて、今回はここまで。

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それでは。