熊本と大分の県境に跨る"九州の奥座敷"は、1800年の歴史を誇る九州屈指の古湯。
至るところから吹き上がる湯けむりを横目に、"背戸屋"と呼ばれる路地裏を巡る。
前回の記事
筌の口温泉で朝風呂を堪能したのち、西へ移動。
小国町の杖立温泉へ。
弘法大師が訪れ句を読んだというこの温泉郷(いったい全国にいくつあるのか…無数にありすぎじゃね?)、その昔に龍が大暴れしたという伝説があるそうな。んでこの看板よ。
無料の駐車場に停めていきなりこの光景である。否が応にも期待が高まる。
さっそく路地を歩いて行こう。
主張の激しい「こまつ食堂」の看板。
杖立川の渓谷に沿って温泉街が形成される。おや…
11月だと言うのに、逃げ遅れた鯉のぼりが。
Google Mapで見てもらえればきっと幻想的な光景に驚く方も多いだろう。この地は全国に広まる鯉のぼり祭りの発祥の地で、4/1〜GW期間中には3500匹もの鯉のぼりが空を泳ぐ。
渓谷沿いに作られたまちなので、当然高低差もある。ということは階段も多く見られるということだ。温泉×路地×階段巡り…たまりません。
川沿いをしばし歩く。
町内では至るところから湯気が上がっている。それもそのハズ、源泉温度は98℃と超高温。
杖立の路地は背戸屋と呼ばれ、家々の勝手口を結ぶ。この路地散策も杖立温泉の醍醐味。
見上げれば切り立つ山と、赤く染まりつつある木々。
ネコチャン!川にいるの珍しいね。
一旦温泉郷の端の方へ。
なるほど…こんな山間で湯治をすれば身体のみならず精神もリフレッシュできるだろう。
路地へ分け入ってゆく。
湯気と柚子。
もう営業していない商店。
赤い三兄弟。
高低差を楽しみながら歩く。
緩やかにカーブする通り。
「スナック&きっさ ヨーヨー」…可愛すぎる。
残念ながらまだ準備中であった。
さて、そろそろお昼にしようか。
駐車場に看板のあった「こまつ食堂」。杖立に来るのは何回目かだが、実はここでしか食べたことがない。美味しいから全然いいんだけど、タイミングが悪く他のお店が開いていないことが多いのよね。
せっかくなので地のものを…
というわけ(?)で焼肉定食をいただく。相変わらず何を食べても美味い。
しかし地のものといいつつ、どこに行っても結局いつもと同じもの頼んじゃうよね…。
さて、今回はここまで。
次回は中心エリアと、その背戸屋を見ていこう。
それでは。
つづき