観光となると温泉津温泉や石見銀山の大森地区の影に隠れがちではあるが、大田市駅周辺の古い町並みにも嘗ての繁栄が見て取れる。三瓶山に見守られ、石見国を出雲国を結ぶまちを歩いた。
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大田市っておおだしって読むんですね。ずっとおおたしだと思ってました。どうりで「石見三田(浜田・益田と大田を併せてこう呼ぶ)」って言うわけだ。自分の浅学さが恥ずかしいです。
道中、不思議な造りの五十猛(いそたけ)駅に立ち寄る。
トンネルを潜り抜けプラットホームへ。駅舎がない。
ほかにも立ち寄りたいところがいっぱいあったのだが、とりあえず目的にしていた場所に先に向かうことにする。
というわけで目的地に到着。大田市駅前のタバコカウンター。
結構大型です。
さて、集鋲(Google Mapでピンしておいたところを回収する作業)完了。この場所以外全く下調べしていないので、この町に何があるのかよく知らないが、とりあえず歩いてみよう。
ブロックワークが素敵な長屋物件。
駅前通りの商店街のゲートだったんだろうけど、企業名が掲げられている。ネーミングライツかなんかだろうか。
左右で対象的な佇まいの看板建築。
三瓶川を渡って南東へ。
二階のアールの付いた張り出し窓!なんて素敵な…
切れ味鋭いY字路。
このあたりってもしかして旧石見街道?
変形屋根がモダンな美容室は、斜めに構えたピンクの戸が可愛らしい。
美容室と隣接する呉服店も、一階部分を斜めに構える。
一見、平入の伝統的な町家風だが、なかなか洒落ている。戸袋も良いアクセントに。
少し進んでみると、あれ、さっきも「さち美容室」だったような…移転してこっちが営業中なのだろうか?
シンメトリーな窓の配置に、上部のトタンのアーチ。思わず見入ってしまう。
看板後から何らかの商店であったと予想がつくのだが、どんなお店だったのだろう?
カーテンは比較的新しいものに見えるし、実際ストビューで見てみるとカーテンを付け替えている様子。今もお住まいなのだろうか?
朝の9時台、どんよりとした空がまちを寂しげに見せる。シブいぜ…
戸袋には旅館の文字。
真っ直ぐに伸びる街道。ここから美郷町の九日市宿〜三次宿を経て広島方面へ続く(と思われる)。
夕暮れが似合いそうなまちだな。どことなく懐かしい匂いがする。
今回はここまで。
戸袋の上…「日本の酒」って書いた箱が挟まってる…
それでは。
つづき