萩の城下町に開かれた寄港地である浜崎地区と運河を隔てて向かい合う椿東地区。その河口付近にある鶴江台と浜崎は現在でも架橋されておらず、全国でも珍しい手漕ぎの渡し船が住人の交通手段として用いられる。
鶴江集落に残る古い町並みと階段を巡る。
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上記過去記事でも触れているが、浜崎地区のバス停(コミュニティバス)の御船蔵入口のすぐ横に、「鶴江の渡し」と書かれた渡船場がある。
ここ。かつては上・中・下の3箇所に渡し船があったそうだが、今では上流の方は架橋されたため、下の1箇所のみが残る。しかし歩いて鶴江に行くとなると橋までぐるりと回らないとならないため、目の前に見える場所に行くのに20〜30分程度架かると思っておいたほうがいいだろう。
船は木造。
ちなみにこれはれっきとした市道(正式名称:市道浜崎鶴江線)であり、無料で乗船することができる。
運行時間は①7:00~11:00 ②13:00~15:00 ③16:00~18:00。船が対岸にいるときは手を振って船頭さんを呼ぶシステム。
ちなみにぼくは何度訪れてもタイミングが悪く天候不良で運休しており、未だ一度も乗れたことがない(T_T)この日は天候には恵まれたが船体補修の期間だった…
というわけでぐるりと橋を渡ってきましたよ。
鶴江は今でこそ架橋されているが小さな島であり、中心部は山になっているため、麓に沿って細長く集落が形成される。
午後の日差しが道路に影を落とす。
虫籠窓のある家屋と蔵。
家屋の間には山の方へ至る石段が。このあたりは玄武岩が多いようである。
対岸は浜崎地区。目と鼻の先の距離である。
車の離合は一方が空き地に逃れないと難しい。
ネコチャン!待って〜
擁壁にお地蔵様。
以前萩で飲んでたときに隣り合ったお姉さんに「あそこの階段いいよ〜」と教えてもらった鶴江神明宮。
確かにこりゃいいぞ〜。
ここも(たぶん)玄武岩。折れ曲がりながら上へと伸びる。
そういや萩というと茶人好みの「萩焼」が有名だが、実はガラス食器も素晴らしい。
漁港を望む。2月の雨上がり、木陰に入ると急に寒さを感じる。
結構長い階段だ。息が上がる。
キレイに手入れされた境内。
猿田彦の碑の前には「見ザル・言わザル・聞かザル」。
降りていく最中、微妙に足元が苔むしてて、雨上がりということもあり「滑りそうだな〜」と思っていたら案の定滑って尻餅をついた。下まで転げなくてよかった…カメラは体の前に掛けていたのでお腹で跳ねて無事。
しかしとっさに手を付いたせいで思いっきり手首を捻挫してしまった。このあと1週間ぐらい痛みが引かなかったよ…
どうにか下まで降りてきた。海が近い。
静かに凪いでいて、切ないぐらいに青い海。
おそらくブログ向きではないが、GRらしい雰囲気の色味の写真が撮れた。
さて、今回はここまで。
ネコチャン!
それでは。
つづき