おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

熊毛郡上関町 : 室津の町並み(1)

海上交通の要衝として栄え、村上水軍の拠点でもあった上関。

室津半島の先端部、かつて遊女屋が並んだという風待ちの港の町並みを歩く。

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ぼくの住む下関に対して、都に近いから「上関」。わかりやすくていいね。

ちなみに防府市には「中関」があります。(上記過去記事のあたり)

 

さて、室津といえば兵庫が有名ですね。実は下関にも同じ地名があるのですが。

今回紹介する熊毛郡はかつて周防国に属し、「関」の名からも分かる通り、周防灘に面した海上交通の要衝である。

某国営放送の連ドラで屈指の人気を誇る「鳩子の海」の舞台でも知られる。とは言ってもぼくは放映当時に生まれてないので見たことは無いのですが…

ロケ地になったのは上関大橋で繋がった離島の「長島」で、今回訪れたのは本土側の「室津」地区。長島にも古い町並みと遊郭跡があって、こちらもいずれ記事にする予定。

 

さて、散策開始。

いきなり超弩級の建築物。木造四階建てである。

 

その名を「四階楼」。

維新志士であり、音信語は廻船問屋や汽船宿を営んだ小方謙九郎(長岡外史の父)が建てた住宅兼迎賓館であり、和洋折衷の意匠が凝らされた近代建築である。

ちなみに記事と関係ないけど長岡外史のヒゲ、インパクトが強すぎるからぜひ画像検索して見てみてほしい…。

 

さっそく中を見学だ!…と思ったら休館日でもないのに空いてない。

この日は臨時休館だった。まぁ天気悪いんで別にいいんですけどね(内部のステンドグラスに日が差し込むさまがすごく美しいのです)。

よく晴れた日にまた来ます…。

 

歩いていきやす。あ、ネコチャン!(と妻)。

 

立派な石段が伸びています。

 

植物ワイパーは大きければ大きいほど良い。

 

 

あ!

 

さっきのネコチャン!

 

ブロック塀に書かれた「Q」。

 

突き出した梁はデザインのため?

 

細い路地を往く。

 

シブ理容院。ナナメ手摺がたまらない。

 

ライムグリーンの下見板がいいね。

 

なんと現役のようだ。この日は定休日であった。

 

鍵曲になったところに旧家がひとつ。

 

家屋の背後には擁壁。山を背に海との間に路地が巡らされる。

 

軽自動車でないと往来するのは難しそうだ。

 

神社の参道横に食堂跡。

お稲荷さんがあるから「いなり食堂」なのかな。

 

立派な煙突があるお宅だなぁと思って撮ったのだが、帰宅してからストビュー見てみると「いなり湯」という銭湯跡だった。越屋根は湯気抜きか。

正面に薄っすらと屋号が記されていた跡が残っているようで、しっかり見て置かなかったのが悔やまれる。

 

六角の井戸、擁壁にお地蔵様、二機のポンプ、架かるハンガー、(たぶん)勝手に渡された物干し竿…情報量が多いな。

 

路地はより細くなる。

 

 

さて、今回はここまで。

それでは。

 

つづき