駅を中心に、半放射状に広がる大規模なアーケード商店街・市場を形成する黒崎。
かつての宿場町であり、官営八幡製鐵所の発展とともに大いに栄えた繁華街は、その高まったエネルギーを時代とともに少しづつ緩めていく…
関連記事
黒崎は、江戸期には長崎街道筑前六宿の東端にして最大の宿駅として、また明治から現代にかけては重化学工業の発展により急速に都市化が進んだ。昭和の初め頃より黒崎駅前の区画整理を開始、今回歩く商業地区の町割りができたという。
黒崎駅前のランドマークと言えばこちら。ペデストリアンデッキで駅直結の商業施設、「クロサキメイト」!…だったところ。メイトメ〜イト クロサッキッメ〜イト いつも楽しくお買い物〜♪のCMで北九州民にはおなじみです…でしたね。
2020年にこのビルを経営するメイト黒崎が破産、現在は管理者不在の状態である。
真っ白な外壁だが、ぼくが小さい頃は「黒崎そごう」(後に黒崎井筒屋へ)が入ってて、垂れ幕や商業広告でもっとゴテゴテしていた。父が好きだったのか、たまに家族でデパートに買い物に行くとなれば、下関大丸よりも小倉そごう(こっちも撤退しちゃった)よりもここだった。屋上の遊園地にもよく行ったなぁ。
駅と国道3号を隔てて広がる商店街は、「ふれあい通り」「表参道新天街」「カムズ名店街〜一番街」「はなみずき通り」などの縦に伸びる大きな通りと、それらを横で結ぶ「ひまわり通り」「公園横通り」ほかの通り、さらに細かな支流というか抜け道というか、これらが縦横無尽に走っており、一体いくつ名の付く商店街や市場があるのか何度歩いても全容を把握できない。本当に複雑で大きなコロニーである。
とりあえず気ままに歩いていきますか。
ガーラントに万国旗…数年前に来たときより少し明るくなったような気がするのは飾り付けのおかげか、それとも解体される店舗が増え、外からの光が差し込むようになったからだろうか…
こういった業種も今では店頭での買い物はあまりないのではないだろうか。
それでも毎日決まった時間に店を開ける、その行為はなんだかとても尊いように感じる。
以前に訪れたときの記憶からまた店舗が入れ替わっている。
途中、生花店で(妻が)花を購入。
あー、車で来てなけりゃ飲むのにな…
五叉路。
あー、ここでご飯食べたかったのにな…店休日。
また来よう。
「くまで通り」。扇状に広がるアーケードの外周に近い部分。
ここは実際の長崎街道上にある商店街だ。
なんと言ってもこの商店街で一番インパクトが有るところはここだろう。
入ってすぐのところに…
!?!?
ドデカライオンちゃんのいるエルザビル。
スナックが複数軒入ったソシアルビルである。
各店舗のドアにもライオン。
メダリオンの入ったアーチといい、ゴテゴテしつつもパワーを感じるスポットである。
「くまで通り」の文字の横にいるのがこの商店街のキャラクターのようで、あちこちで見かけるが、正直あのライオンにすべて持っていかれてしまっている…
というかこの通りには他にもインパクトのある外観のお店が多い。
例えばこれとか。
「人形の田中」。博多人形を描いた立派な鏝絵看板が目を引く。
ちなみにここは店の前に不定期にガチャガチャが置いてあって、600円でハズレ無しの博多人形ガチャを引くことができる(流石にカプセルに人形は入らないので、番号が書いた紙が入ってて人形と交換する)。このときはラッキーなことに設置されてたので早速やってみた。
わーい。
他にもこの中国物産店とか。
城?ヨーロッパ風だけど…
隣に興玉神(いわゆるサルタヒコと思っていただいて)のお社も合って国際交流。
レンガ積みのような立体感が素敵な「寿通り」の入り口看板。
パステルカラーに塗り分けられたシャッターの前で、ポートレートを撮影する家族連れ。
「千日名店街」と、異字体を用いた薬局の看板。
チョイス 六番街。飲み屋横丁の雰囲気があるが、営業している雰囲気の店舗は少ない。
しかし素敵なフォントだよホント…
向かいには「麻生市場」。
ちょっとこの日はあんまり時間がなかったので外観だけ。
劇場かな?とも思ったがソシアルビルのようだ。
とはいえ営業している店は無さそうだが…
奏でておくれよ、森の調べ…
今回はここまで。
それでは。
つづき