過去に訪れた際に、迷路のような路地に迷ってしまった楽しい感覚が忘れられず、再びの訪問と相成った川尻集落。
今回の散策もきっと忘れられない思い出になるね。
前回の訪問記
これまでGWに出かけることなんて(仕事の都合だったりどこに行っても人が多いことに尻込みして)殆どなかったのだが、コロナ禍に入ってからの数年は、日帰りでどこぞに出かけることが増えたように思う。
今回の記事は昨年のGWに、友人に「どこか路地を徘徊しましょう」と声を掛けられ、じゃあどこへ行こうかとしばし考えた結果、以前訪れたもののまだまだ歩き足らずにいた川尻集落に行くことにしたのである。(っていうかお前、まだ一年前のこと書いてなかったのかよ…)
だいたいいつもぼくは車で移動することが多いので、いつもTwitterのTl上で酒類を摂取しながら旅をしているフォロワー諸氏を見ては「ぐぬぬ…」と羨ましがっていたのだが、今回は友人が車を出してくれるというので、ビールを持ち込み早速飲み始める。
いつもぼくが車出してることが多いのでたまにはいいよね…?
道中は渋滞を避けて国道191号を北上することは避け(角島に向かう人達でかなり混むので)、地元民しかあまり通らないであろう道を通ればすぐに到着。
おあつらえ向きに天気も良い。さぁ、散策開始。
一度歩いた階段でも、季節が違えば見える景色も異なる。
良い階段は何度歩いても良いものだ。
籠を背負ったおっちゃんが上っていく。
傾斜地の多い離島の漁村などでよく見かける光景。
なぜだか不意に涙が出そうになる。
やはり住人の生活の香りがする階段は良い…
路地の切れ間から海を望む。
そして漁村集落といえばコレ。
うねる路地。緑に侵食されつつある石垣の質感がたまらない。
上へ上へと連なる住宅。
前回の記事でも触れたが、この集落の路地の形成は独特で、行き止まりが非常に多い。
やたらしっかりと殺された井戸。
階段に独特のリズムがある。
さっきのおっちゃんがまた上っていく。いったい何往復してるのだろう。
少し汗ばむような陽気、結構な重労働である。
長閑な日常を支える営み。
ポリフロートで囲まれたフェンス。
かなり高いところまで上ってきた。下見板張りの家屋とそのアプローチが可愛らしい。
細い路地が更に細く割れる。
無住になってしまったお宅も多く。
これは現役で使われてるっぽい。
どちらに進んでも「正しい」。
打ち捨てられて埋もれた電子オルガン。
今回もどこを歩いてるのかわからなくなってきた。
しかしその迷っている時間さえも楽しいのである。
すべての路地を歩き尽くしたい。
無造作に置かれ…というか捨てられた籠。
既に住人はいなくなってしまったようだ。
比較的新しそうな門扉と傾いた立派な門柱。
その先に家屋は無かった。
日本海を望む。
さて、今回はここまで。
それでは。
つづき