江戸期の町割りがほぼそのまま残る陣屋町は、重伝建として申し分ない美しさ。
何度かの大火に見舞われつつも、熱心な保存運動によって保護される街並みを歩く。
前回の記事
前回見た旧船津歯科を含む「豆田まちづくり歴史交流館」の敷地内に残される煉瓦壁。
良いトマソンに仕上がってますね〜。
表通りに出てみる。
改修によって近代建築っぽい雰囲気はあまり残されていないが、右手の建物は旧古賀医院診療所棟。真ん中の蔵っぽいのは防災倉庫で、その奥には離れ座敷がある。これらまとめて「町田まちづくり歴史交流館」というようだ。
こちらの毛糸店?履物屋さん?も屋号が「古賀」であるから一族なのだろう。
「金鳥」の琺瑯看板がこれほどしっくり来る建物もなかなか無いのでは。
たいていは後付感があったり、古今東西の琺瑯看板をベタベタとたくさん貼り付けていたりするものだが、これはオリジナル感が強い。
豆田といえば、多くの人にとってこのクランクが最も印象的なのでは無いかと思う。
雁木造りの土産物屋の向かいに、重厚な黒漆喰の商家。
いわゆる枡形というやつですね。鍵曲みたいなもの。
県内最古の商家である、草野本家。
塗籠の居蔵造りの主屋を含むいくつかの建物は、国指定重要文化財である。
そして看板にもあるように、雛祭りを年中行事として広めたのはここだと伝えられる。
ひゃあ〜立派。
ちなみに年中の公開期間は限られているため、事前に調べた上で訪れるのをオススメする。
草野本家ほか一部の町家建物を除けば、白漆喰が多い。
赤い看板が目立つ商家。このへん「男はつらいよ」のロケで使われてなかったっけ?
かわE。
草野本家の壁面が存在感を放つ。
電気屋さんだったのか。「ニットルーム」ってなんだろう?
多面的な外壁のタテモノは看板建築っぽくもある。
いいフォント。
横道に逸れてみる。
左の建物の、この外壁の積み方ってなんていうんだろう。
家屋と蔵に連なって掛かる屋根。奥には駐車場。
いやいやこんな細いとこ車通れないよな…と思ったら、流石に別のところに入り口がありました。
それはまじでシャレにならないやつ。
渋い。
???
なんかいかがわしいお店かと思いましたが豚足のお店でした。
厨子二階の和菓子屋さん。
ただ古い町並みを美しく保存するというだけでなく、若い人向けのカフェやショップなども充実していたのが印象的だった。
保守的になりすぎず、かといって観光客の呼び込みのために革新的になりずぎず…
まち全体のグランドコンセプトがきちんと見えるようで、とても良いバランスを保っているように感じた。
さて、今回はここまで。
それでは。
つづき