おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

島根県益田市 : 美都の町並み(2)

露でしっとりと濡れた集落に差し込む陽光。

温泉でほぐれた体から徐々に抜けてゆく熱を惜しみながら、早朝の散歩。

前回の記事

 

朝風呂をキメ、整ったコンディションで一日を始める…さて今日も楽しもう!

せっかくなので温泉の周辺を歩いてみる。

 

湯元館の前に、ワンチャンの石像。

ここ美都町は柴犬のルーツである石州犬「(いし)」の出生の地である。

1936年、石号が5歳のときに貴重な純粋日本犬として見出され東京へ。その後、優れた子孫に恵まれ「柴犬の始祖」となったという。

アナタのお家の柴犬にも、この石号の血が流れているというわけだ。

 

 

石号かわいいよ石号。

 

 

さて、川を渡って集落の方へ。

 

 

まず目に飛び込んできたのは堂々たる佇まいの農協建築。

こちらは旧二川村信用購買販売利用 組合事務所で、かなり大型の洋風意匠をもつ建築だ。

ちなみに二川というのは旧宇津川地区(ここのことです)と、少し北東にある坂井川地区とが合併した際にできた名前のようである。

 

 

菱形のモチーフを押し出した意匠。

 

 

残念ながら現在は解体されてしまったと聞いたが、背の高い建物が見られないこの集落にとって、シンボリックな存在であったことは間違いない。

 

 

昇りつつある陽を背景にその威容を誇る。

 

 

農協の向かいには玄関周りの意匠に凝ったお宅…と思ったら「吾妻旅館」とある。

あれ?これ昨晩お世話になった吾妻屋旅館の真裏だし、多分温泉が出る前は(前回記事参照)こちらで営業されていたのであろう。

 

 

集落は丁字に伸びる道の両脇に家屋が建つことで形成されており、農協と旧吾妻旅館がある通りから突き当たって左を向くと、もう一つ近代建築が見られた。

 

 

こちらは旧二川郵便局。左手には新しい郵便局が建っていた。

 

 

付属の建物を除く本館部分(と言って良いのかわからないが)は、先程の農協建築と同じくほぼシンメトリーな造りである。この当時のこういった建築物は、おそらくある程度デザインを規格化し統一することで建築コストの削減を図ったのだろう。

入口には「本郷会館」と掲げられているが、何かに転用されているのだろうか?

 

 

振り込め詐欺防止の看板に描かれる、島根県系のマスコットキャラクター「みこぴーくん」。いつ見てもあんま可愛くないな…笑

わが山口県の「ふくまるくん」を見習うのじゃ!

 

 

新旧郵便局の並び。

 

 

郵便局の向かいには白壁に囲まれたお屋敷が。

 

 

ちょうど改修工事中であった。門から覗く玄関周りの設えを見るに、相当に立派なお宅である。

 

 

平日の朝、人通りはまったくない。

 

 

商店はもう営業していないのであろうか。

 

 

2台並ぶシルバーカー。

 

 

しっとりと湿った路面が、この朝をより艶のある風景に仕立てる。

 

 

以前訪れた都茂地区(のやや外れ)にある秦記念館(旧山根家)へやってきた。

美都の出身である秦佐八郎博士の生家で、氏に関する資料が展示されている。まぁこの日は休館日だったし、そもそも早朝だったので開いていなかったのだが…

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しかし大きな長屋門である。勉強がよくできた秦博士は、豪農であったこの山根家より秦家へ養子へ出たという。

 

 

せっかくなので外観だけでも…と思い門をくぐる。

 

 

大きな持ち送り。

屋敷の方もぜひ見てみたかったが、またの機会にと思い踵を返した折、門の石段で滑って尻もちをついてしまった。イテテ…

 

 

おしりをさすりながら車へ戻る…

 

さて、今回はここまで。

それでは。

つづき