おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

へんなこまいぬ(2)

凛々しかったり、おどけていたり、しょんぼりしていたり…

様々な表情を見せる狛犬たちは、体型やポーズも千差万別。

前回の記事

 

 

今回も変わったヤツらを探しに。

まずはこちら。山口市の阿東町のお寺の境内というか裏手にある神社。

正式名称は不明だが、八幡大神を祀っている。

 

阿形ちゃん。大きなお鼻の穴がチャームポイント。

 

「ニカッ」って感じの笑顔がいいね!

 

そしてここの目玉は…

サングラスを掛けているかのような吽形ちゃん。

目の部分は青銅で出来ている。

 

なぜ吽形だけ?という疑問はさておき、コミカルな表情の阿形と対象的なクールな佇まいが男性的。

 

目の部分磨いたらほんとにサングラスみたいに光るんじゃなかろうか。

 

次に紹介するのはこちら。

山陽小野田市高泊神社

境内には制作年代の異なる狛犬が9体もいる。

 

その中でもお気に入りは本殿前に鎮座する1対(手前側)。

 

子どもをだっこしてる。

 

こちらはおんぶ。狛犬の子育ての様子。

ちなみに後ろには玉乗りタイプの狛犬が控えているが、全国的に見ても山口県狛犬文化は多様で面白い。古来から海運が盛んだったからであろうか、当時流行した各地の狛犬の特徴を取り込み(参道狛犬が盛んになった頃の一大産地といえば大阪や尾道、出雲など)、萩・下関・山口・徳山あたりで発展を遂げ独自の体系を築いている。ちなみに玉乗り型に多く見られのは尾道型ね。

 

この神社は他にも立派な二径間円弧桁橋、玉垣周りの堀、大きな御旅所など、見どころが多い。

 

次はちょっと番外編。

福岡県京都郡にある崎山八幡神社

社叢の中へ伸びる石段が静謐な雰囲気を醸す。

写真を見てお気づきだろうか?一の鳥居と二の鳥居の間…

 

お?

 

おお!

 

そう、線路が参道をまたいでいるのである。

 

遮断器はないが、必然的に頭を垂れて鳥居を潜るかたちになるので理に語っているのかも。

 

吽形ちゃんは「キャ◯~ン」みたいなポーズ(古い…)

阿形ちゃんは…

 

雑技団もびっくりの玉乗り逆立ち。

確かにお尻を突き上げた阿形は広島〜島根でよく見るタイプではあるが、ここまでアクロバティックなのはなかなかいない。

 

石段の途中から山道を見る。木漏れ日の向こうにのどかな風景。

 

次はこちら。

さる情報筋から、国内でもほぼ類を見ない非常に珍しい狛犬がいると聞いて訪れたとある集落。その神社はグーグルマップにも掲載されておらず、地元の方に聞いても存在を知らないという。それほど大きくない集落にもかかわらず3時間近く彷徨い探しても見つけられず、諦めて帰ろうと車を走らせたところ、集落からは少し離れた場所に佇む小さなお社を発見。

 

おわかりいただけただろうか…

いるんですよ、この写真の中に。狛犬ちゃんが一対…

 

そんなところにいる。

 

ほら。

 

何か悪いことでもして戒められてるのか、それとも好きでそこにいるのか…

 

この神社は他にも動物が多い。獏がいたり…

 

石灯籠の上に鳩がいたり、

 

足の部分が象だったり。

 

さて、今回はここまで。

それでは。

つづき