ドライブイン
山陽道のその宿場町は、緩やかな坂道の中に形成された。 呼び声が近くに聞こえることから転じて地名となった集落の、優しい町並みを往く。
湖畔のレトロな宿泊施設で迎えた朝、モーニングは自販機うどんで。 魅惑のドライブイングルメ。
ドライバーにとってのオアシスは、レトロ自販機マニアの聖地でもあった。 湖畔に佇むドライブインで一夜を過ごす。
島根への小旅行も最終盤、前々から行きたかった老舗喫茶へ。 夕暮れの駅前は、少し寂しくて…旅の終わりを惜しむぼくの心象が、そのまま空に投影されていた。
島根県最大の面積を誇る益田市は、中世 大和政権下において西の拠点として大陸との交易で賑わったという。日本海の荒波と中国山地の豪雪…厳しくも豊かな自然に抱かれた人々の営みを辿る。