久しぶりの東京で出会ったのは、Twitterを介して知り合った共通の趣味を持つ友人たち。
初対面とは思えない濃密な時間を共有し、この都市ならではの活気を肌で感じた。
…………
2022年夏、東京へ向かう。
以前は年に2、3回ぐらいはコンサートやレッスンなんかで行く機会があったはずなのに、疫病によって遠方への旅行が憚られるようになってからというもの、随分ご無沙汰な気がする。3年ぶりぐらい…?
今回もコンサート。かねてより大ファンである世界的トロンボーン奏者が数年ぶりに来日されるというので、是非もなくチケットを確保し航空券を抑えた。
というわけで山口宇部空港へ。宇部空港は駐車場に何日停めて無料でいいゾ。(東京便しかないが…)
宇部だしね。
出立前に一杯やってく。普段は車移動だから、公共交通機関での移動だと飲めていいねぇ😊
久しぶりのフライト、久しぶりの東京…
ああ、ぼく高所恐怖症なんだった…久しぶりすぎて忘れてたぜ…
本読んでたらあっという間に到着、まずは懇意にしている楽器店へ挨拶に向かう。
あぁ〜、地方の楽器屋さんだとこの本数揃えてるとこなんてまずないんじゃぁ〜
幸せ😊
しかし今回は楽器持ってきてないので(初めてだ)、試奏もせずに必要な買い物だけしてホテルへ。
投宿。東京都心のホテルは高くて狭いのぅ…
会員になってるトコの系列だから多少は安かったけど…まぁそれは置いといて飲みに出かけましょうかね。
実はこの日は以前から仲良くさせてもらってるツイッターのフォロワーさんと飲む予定だったのだが、件の疫病にかかってしまい…ひとり雨の池袋を彷徨う。
まぁこのへんといえばここでしょ。
やきとん 千登里。昭和24年創業の名店だ。
飲るね。
この店といえば肉豆腐。味しみっしみの豆腐をビールで流し込む。
やきとんもきた。
ヒトリノヨルは更けていく…
結局何杯飲んだんだろ…気持ちよくなったところでTwitterで「誰か池袋周辺で一緒に飲んでくれる人〜」と投稿したところ、数件連絡があり、大塚で飲んでいる人がいるとのことだったので行ってみることにした。
駅まで迎えに来て下っさったので合流して店へと向かう。
カメラ談義などしつつ楽しい時間を過ごしたところで、当初会う予定だったがコロナに罹患してしまったフォロワーさん(共通の知人である)のお宅へお土産を届けよう、という話になった。
流石に直接対峙するのはマズかろうということで、雨の降りしきる中、窓越しでの対面(元気そうで良かった)。これはその会話の様子を撮ってもらってたのだが、めちゃめちゃ素敵な写真じゃない…?現代版ロメオとジュリエットじゃん。
ちなみにこれはぼくの紹介物件である。池袋駅チカでシブい物件を探しているとの事だったのでmネットで見つけたのだが、都心の新しい住宅街のなかにぽつりとこんなカッコいい物件があるなんて…やはり東京都というまちのポテンシャルは侮れない。
お土産を玄関先に置いて退散。なかなか楽しい一日だった。
さて、ホテルへ戻ろう…
翌朝、起きて窓を開ける。
公演は午後からだったので久しぶりの東京で、アーバンなまち歩きでもしようかと思ったが、アーティスト招聘元の知人のご厚意で午前中のリハーサルを見学させていただけることとなり、会場であるサントリーホールへ向かった。
実に素晴らしいコンサートであった。久々に会う知人や国内のプロ奏者も多く見られ、この公演に対する界隈での関心の高さが伺えた。
……なんかすっかり単なる東京旅行記になってしまっているが、本タイトルの内容はようやくここからスタートである。
六本木一丁目から南北線で王子へ、そこから京浜東北線へ乗り換え目指すのは赤羽。
赤羽駅でフォロワー3名と待ち合わせ、周辺のまち歩きをアテンドしてくださるとのことであった。ワクワク…
学生の頃に東京に住んでいたときも、赤羽って降りたことないんだよな。
何があるのかはよく知らないが、趣味を同じくし、ある意味実生活での人間関係よりも気心の知れた友人たちと歩くのはとても楽しい。
初めてお会いしたのに、全くそんな感じがしない。
スターハウスだ。
夏の夕陽を受けて水面のように煌めく壁面。
久しぶりの東京の空気に触れて、「町並み」というよりはスナップ的なものを撮りたくなっていたのか、いまになって写真を見返してみると記録を残そうとしていたというよりはこの時の雰囲気を切り取っておきたかったのだろうな、と感じる。
やや日は傾きつつあるが、まだまだ暑い。
湿気を含んだ空気が肌にまとわりつき、じんわりと汗ばむ。
肩に掛けたバッグのストラップが窮屈で、違うタイプのカバン持ってくりゃよかったな…なんてことを考えながら歩いていたのを覚えている。
初めましてのメンバーだが、別に歩調と目線を合わせて歩くようなこともなく、皆それぞれ自由に撮りたいものを撮りながら歩く。
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、結構距離が離れても気にしない。観光スポットでも無けりゃ、これぐらいの肩肘張らないユルさが心地よい。
それでも偶に同じところに集まって同じものを撮ってたりするから不思議だ。
歩道橋のディテールが気になり立ち止まってしげしげと眺めたり写真を撮ったりする大人4名。傍からみたら不審者以外の何物でもない。
小さな頃から、大規模なマンション群を見たときに「あの部屋ひとつひとつに人が住んでいて、生活があって、家具の配置なんかも違ったりして、もしかしたらぼくと同じようなことを考えてるのかも知れなくて…」みたいなことを考えてしまい、すごくぞわぞわっとする感覚があるんだけど、誰か分かる人いませんか。
ちなみに夜景だとその感覚がもっと強くなって気が遠くなる。なんでだろう。
きっと、自分の見えていることが世界のすべてだと(違うということは理解していても)感じているのに、1億以上もの人間にその「世界」があることに圧倒されるというか…うまく言語化出来ない。
うーむ、結局商店街まで辿り着かなかったぞ…
仕方ないのでまた次回に。
それでは。
つづき