神社の石造物といえば、狛犬や鳥居、石灯籠を想像する人が多いだろう。
しかしそれら以外にも、境内に鎮座するレアなやつらが…
前回の記事
ここ最近は保戸島の階段巡りについての記事を回ていたのだが、まだまた続きそうなのでちょっと小休止して、今回はこまいぬちゃんのこと。
かなり早起きをして出かけたので、時刻は午前7時ぐらい。
朝日が心地よいとある夏の日。
こちらの狛犬ちゃんは凛々しい姿。特に変わったところはない。
そう、今回は狛犬ちゃんの他にも目当ての石造物があるのだ。
奥へと進む。
…あれ、拝殿に行けなくなってる!
どうやら豪雨災害により針が崩れてしまったようで、架替えの工事中であった。
残念…
というわけで別の日。
橋はきれいに掛け替えられ、周辺の護岸工事も完了。
この神社のすぐ上には砂防ダムがあり、近代の建造物と社との対比が面白い。
顔みたい。
さてさて、こちらにはどんな石造物があるのかと言うと…
こちらの仁王像。
まるでスーパーで買い物中にばったり会ったおばちゃんのようなポージング。
文政十一年の「あらやだ、こんなところで会うなんて〜」。
阿形にも主婦感漂う。
他の石造物も見てみよう。
一見普通の石灯籠のようであるが…
よく見ると支えているのは狛犬ちゃんたち。
この手のタイプは顔だけのものが多いが、しっかり足まで彫られているのは珍し気がする。もうちょっとじっくり撮っときゃよかったな。また行こう。
かつては「善神王宮」と呼ばれ、武内宿禰(=善神王)を祀る佐田の総鎮守。明治期に郷社となった。
夕刻に訪れたのもあり少しひんやりとした静かな雰囲気で、虫の音が響き渡る。
はじめに出迎えてくれた狛犬ちゃんは玉乗り型。
目当てだったのはこちら。小さな石祠の中に、かわEやつらが…
と載せようと思ったが、暗所に弱いカメラしか持ってなかったのでブレブレでノイズ出まくりの写真しか無かったので、後ほど別日に訪れたときの写真を。
とりあえず次へ。
こちらの台座に乗った板碑のうち、右端と左から2番目のものは県指定有形文化財。
板碑というより角塔婆のような凝灰岩の方柱で、四面には梵字が彫られる。
亀?の背中に社名碑。
いや、これは「亀蛇(きだ)」ってやつだ!初めて見た。
亀の体に、蛇の頭。たいてい石碑を背負っているようだ。
うーん、可愛くは…ないな😅(ごめんね)
亀蛇の後ろには、耐火煉瓦の壁が残っている。
幕末、島原藩では諸藩に先駆けて反射炉による大砲鋳造が許可されたが、藩からの資金援助や技術供与は得られず、賀来一によって佐田神社の境内に反射炉が築かれたのが安政二年。その反射炉に使われていた耐火煉瓦で本殿裏に塀を築いたという。
境内には他にも反射炉碑(市指定史跡)、両部鳥居(市指定有形文化財)が残されている。
境内地は社叢に包まれており、紅葉の季節には気持ちの良い木漏れ日で煌めきそうだ。
さて、別の日。
明るいときに石祠の中の狛犬ちゃんを撮りに来たよ。
か、かわE…!
ロープが張られているためこれ以上近づけない。
他にもいるいる、ちっちゃいやつら。
どれもスマホよりやや大きいぐらい、といえば伝わるかな。
小さくともしっかりディテールが出ている。
さて、今回はここまで。
それでは。
つづき