江津と高津、"津"の間にあるから「津間」…それが転じて「津摩」となった(諸説あり)漁村に、城のように聳える素封家の邸宅。
日本海に突き出た小さな半島の、小さな集落を巡る。
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三隅より更に北上を続け浜田市街地へ向かう道中、周布駅前の旧道らしきところを走っているとちらほら古い建物を見かけた。しかしまぁ車をどこかに停めて散策するほどでもないかな…と思い通り過ぎようとしたところ、カーナビに現れた"津摩"の文字。
島根県の西側には"津"とつくところが多い。高津、津田、都野津、江津、温泉津…
まぁどこのもその名の通り港のある(あった)ところで、このあたりは北前船の寄港地であったり石見銀山の積出港であったりして栄えていたことが伺える。
駅前でちょくちょく古い建物があるということは、海辺の集落はどういう感じなのだろう。少し立ち寄ってみようか。
漁港方面に向かっていると良い雰囲気の三叉路。
角の建物は商店であった。
タバコカウンターの前に、ブイで作られた謎の人形…
前回の岡見といい、島根県西部これ多いな…
誰なんだ…
漁港の端っこまで来てみた。
湾の対岸に立派な石垣が見える。お寺さんかな?と思ってたら…
民家!?どこかで見たことのある景色だなと思いツイッターのフォロワーさんのツイートを検索してみると…やはり個人宅のようであった。しかし大きいな…!
周辺を散策してみるとしよう。
半島は中心部が山になっており、その裾部の開かれた集落も高低差がありそう。階段も期待できそうだ。
予想通り家々の間を縫うように階段があった。
石州瓦の屋根を見下ろしながら登っていく。
積まれた石垣に沿うように道が作られている。
大きな蔵と大きな櫓門。
門から中を見やるとまた門。こりゃあすごい。
2階に火灯窓っぽい形状の窓が見えるから先程の素封家のお宅か。
櫓門モザイクアートのような屋根。主屋部分はまるでお堂のよう。
海に面した側にも蔵があり、その手前には四阿?
いや、井戸もあるし昔の浴室だろうか?
それにしても立派だ…
さて、どんどん登っていこう。
つづら折り。
擁壁に貼り付けられた貝殻。
小規模な集落だが、なかなか見ごたえのある階段が多い。
緩やかなカーブ。
生活感のある路地だ。
どことなく漁港らしさを感じる。
高低差のある三叉路。
下見板張りの壁と細い路地。
海辺へ戻ってきた。あれは民家じゃなくてお寺さんだな。
さて、今回はここまで。
それでは。
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