島根への小旅行も最終盤、前々から行きたかった老舗喫茶へ。
夕暮れの駅前は、少し寂しくて…旅の終わりを惜しむぼくの心象が、そのまま空に投影されていた。
前回の記事
有福温泉で入浴後、下関へと帰る道すがら、どうしても行ってみたいと珍しく事前にチェックしておいた喫茶店に向かう。
旅での飲食といえば、できれば地のものかシブい定食屋、もしくは純喫茶あたりを望んでいるが、まぁフラフラ歩いてりゃなんかあるだろうの精神で行き当たりばったりに飛び込むことが多い。日中はともかく、夜は地のものを探し歩きつづけた結果、店が閉まる時刻になり結局チェーン店で済ますみたいなこともままあるのだが…笑
さて、浜田駅前。
ずっと楽しみにしていた喫茶店を目当てに降り立った。県西部の行政の中心地名だけあって駅前の規模はそこそこありそう。
しかし浜田…正直何があるのかよく知らないまちだ。
出雲方面に向かうには必ず通るので、全く訪れたことがないというわけではないが…
駅を中心に片屋根式アーケードが広範囲に広がっているようだ。
「どんちっちタウン」?後でちょっと歩いてみようかな。
目的地はこちら。駅前の交差点に鎮座する老舗純喫茶。
50年以上続く名店。佇まいからして最高。隅切り部、2階の窓には「伊津商店」とある。
入口横のショーケースの食品サンプルも年季が入っている。
何食べようかな…銀食器にもられたカレーって“そそる”んだよなぁ…
重箱に入った定食系も捨てがたい…うーむ、クリソは必ず頼もう、とか考えながら入店!
はい?
え?
えええ…どうやらコロナ禍の影響で時短営業していたようだ。
夕刻、慟哭の声を浜田駅前に響かせたのはわたしです…
くよくよしても仕方がないので、リベンジを誓いつつ商店街を歩いてみることにする。うう…
月曜日だと言うのにけっこう寂しい雰囲気。
あ、こちらも月曜日はお休みでしたか。
緩やかな坂になった商店街を登り、振り返れば西の空が紅く染まっていた。
まるで悲しみにくれるぼくの心のよう…(T_T)
いつもより冬の寒さが沁みる…旅の終わりはいつだってそう。
看板建築じみた建物もいくつかあったが、ちょっと(空腹で)じっくり見るような気分でもなかったので、ざっくり流して歩く。
パチンコかゲーセンか…。かつてネオンが灯り、店内からは大きな音が漏れ聞こえていた様子が安易に想像できる。
HUMMER…じゃなくてはまいち?
ああ、いいなぁ…。ここを拠点に夜の浜田へ繰り出したい。
さて、翌日は朝から仕事なのでぼちぼち帰りますよ。
帰りに立ち寄ったのはコチラ。
ええ、もちろんうどん自販機である。
以前紹介したうどん自販機過密地帯の益田寄り(近くはない)にあり、その名の通り日本海を望む国道9号沿いにある。
関連記事
「コインレストラン 24時間営業」
深夜のドライブにおいて、これほど頼もしい文字はない。
暗がりにこの灯りが見えたときの安心感…
店内には一台のみだが、状態の良いうどん自販機。
新旧即席麺自販機対決。あなたならどっちを食べる?
テーブル筐体のゲーム機も置いてあった。あれ?以前からあったっけ…?
さてこれにて1泊2日(の割にはえらい記事数になったけど)の島根ぶらぶらも終了。
47都道府県の中でどこが好きかと聞かれれば、ぼくの中では五指に入る島根県。
これからもたくさんの知らない町に出会いたい。
それでは。