たばこを吸わなくなってもう1年以上が経つ。
考えてみれば、たばこ屋さんのカウンターでタバコを買った経験はたぶん両手で数えられるほどしかない。コンビニで買うことがほとんどで、銘柄を番号で指定するドライなやり取り。しかしタバコ屋さんのカウンターでの、店番のおばちゃんと他愛のない世間話をしながらのやり取りは、きっとマニュアル化された社会において何らかの安らぎを見いだせる瞬間でもあったのだ。
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たばこ屋さんのカウンターが好きだ。
別に深い思い入れがあるわけではない。あの狭い空間そのものが好きなのだ。
特に、古い町並みを歩いているとたまに見かけるタイル貼りのカウンター、アレは良い。
アールのついた造形、足元の豆タイル、聞いたことのない古い銘柄のポスター…
もちろん新しいものも好きだけど、コイツらには敵わない。街道筋・宿場町なんかでは今でも残っていることころがありますね。
佇まいも良いんだけど、なんかドラマを感じるものが好きなんだと思う。
比較的新しくいものでも、ドラマがあればきっと魅力的に映るんだ。
これは一番のお気に入りかも。
鋭角に切れ込む路地に残る商店の跡に残るカウンター。
だからこういったレトロ館的な(つくられた)ものはピンとこないんだよね。資料的価値はあると思いますが。
たばこカウンターと井戸。
そもそもなんでたばこ吸い始めたんだっけ…と思い返してみた。
大学生の頃、憧れだった先輩が吸ってたんだった。一緒に行動してると、先輩がたばこ吸う時間が手持ち無沙汰で、真似するように吸ってみたんだ。
小さい頃は親父が吸うタバコの臭いが大嫌いだったのに、自分が吸い出すと気にならなくなるモンですね、コーヒーが大好きなのもあって、また合うんだこれが。
吸ってた頃は「禁煙しないの?」と聞かれると「もう20回は禁煙成功してるから、その気になればいつでも止められる」なんて言ってたけど、それは20回失敗してるわけで。
それでも止められたのは、コロナ禍のおかげかも。
もともと買いだめしてると際限なく吸いそうだったので、1箱ずつ購入して吸いすぎないようにしてたのが功を奏したのか、ちょうどタバコを切らしちゃって、それがちょうどコンビニに買い物に行くのも憚られるような時期で。それ以来吸ってない。
今でもきっと、人から「1本どうですか?」と勧められれば吸うし、飲み会があれば逆に「1本ちょうだい」なんて言うかもしれないが、とりあえず自発的にニコチン摂取はしていない。
これはきっと前世がたばこ屋さん。横向きのシャッターもいいね。
もいっちょ横向きシャッター。
「たばこは心の日曜日」。専売公社時代のコピーが残る。
たばこ屋さんって、比較的角地に多い気がする。
カウンターで隅切りをするスタイル。
たぶん…元たばこ屋さん。
インターホンの位置が絶妙。
「人類に世界平和が〜」でお馴染みのピースホールの看板が半分埋まっておる。
がらんどう。
洋装店の中にカウンターが取り残されたパターン。もうたばこは売ってないっぽい。
さて、今回はここまで。
他にも。結構撮り溜めてるんですが、一気に放流しちゃうとストックがなくなっちゃうため、またそのうち載せようと思います。
それでは。