セメント町から南中川駅方面へ。道中に小野田セメントゆかりの近代建築を眺めつつ。
前回の記事
前回の記事中に、小野田セメント旧事務所棟が見切れていたが、改めて撮影してきた。なお、工場敷地構内は撮影禁止のため、門の外から撮ったものである。
アールデコ様式の落ち着いた佇まい。
敷地内には竪窯(通称:徳利窯)もあり、こちらは見学自由となっている。
なるほど確かに徳利のよう。
背後を振り返ればすぐそばに造船所のドック。セメント町〜平成町あたりでは造船業も主力産業の一つだ。
さて、セメント町商店街に戻り、北上していくと東へ90度折れ曲がる。そのまま道路を横断し、まっすぐ進めば住吉本町、南中川駅前の通りへ。このあたりの商店街の名称を知らないが、セメント町商店街の延長と思って差し支えないだろう。
盛り場の様相。天気が急に悪くなったのではなくて、別日に撮影した写真です。
こちらのほうがセメント町よりも少し新しい雰囲気があるが、それでも営業している店は多くないだろう。というかご飯を食べるところが殆ど無いにもかかわらず、スナックばかりあってもね…
旧小野田銀行本店。現在は山口銀行の倉庫として使われている。
かつて村内には銀行が無く、地元の商家から相談を受けた小野田セメントの創業者、笠井順八が設立した。
伊藤医院。このエリアは閑静な住宅街で、比較的立派なお屋敷が多く見られるが、その中でも旧家ならではの格調の高さを見せる近代建築だ。
ちなみに少し南には、小野田セメントの迎賓館であった「山手倶楽部」や、その隣に4代目社長宅の「山手倶楽部 別館」がある。どちらも素晴らしい近代建築で、もっと有名になっても良さそうなものだが、現在も使用中のため敷地内に立ち入れず撮影が難しい。
ぼくは以前、山手倶楽部で行われたイベントのゲストで演奏したことがあり、内部に入ったことがあるものの、当然写真など撮る余裕もなかったのである…残念。
麒麟の里…はKIRINとはきっと関係ないと思います。
ロゴ大丈夫かいな…
かつて栄えたまちには呉服屋がよく似合う。
中が気になる。
和装だけじゃないよ、洋装もあるよ。
さて、南中川駅。
ん…?
陸橋の上に学生。彼は別に飛び降りようとしててるわけじゃなくて、駅のプラットホームが陸橋の上にあるのです。
無人の駅舎。
ホームの手前側、端っこに石が敷いてあるのは古い時代の名残かしら?
ホームの上から商店街を眺める。さっきの彼が立っていたのはここだ。
ちなみに気になっている人もいるかもしれないが、「旅館 鉄橋荘」。
こちらは別館で、向かいに本館があるが、フツーのきれいなホテルである。宿泊の際に指定できるのであれば、迷わず別館を選びたい。
こっちが本館。
さて、セメント町周辺の散策はとりあえず一区切り。
いつかまた山手倶楽部内に入れる機会があれば追って掲載したい。
そういえば近くに日本舎密(にほんせいみ、現日産化学)の社交倶楽部である舎密倶楽部ってのもあるんだよなー、場所は知ってるけど一般公開されてないっぽいし、ネットでも情報出てこないや。こちらは近代建築ではなく日本家屋風の造りのようです。ちょっと調査してみよ。
それでは。