長らく下関市の行政・商業の中心地であり続ける唐戸地区。
一時は失われつつあった活気をウォーターフロントの再開発によって取り戻し、今や観光客の絶えない町に。しかし、ベイエリアから国道を挟んで北側、古くからの商店街に観光客は見当たらない。かといって地元の人も多いわけでもなく…
ひっそりとシャッター街化しつつあるアーケード内を歩き、ときどきネコと戯れる。
そもそも唐戸というと、単に唐戸町を指すというよりも、壇ノ浦のあたりから細江町までの一帯を指すことが多いように思う。北は上田中あたりまでかな。
前回の記事
前回の記事で歩いた、稲荷町・裏町遊廓の南側に隣接する(というか昔は、現在の商店街の一部も遊廓だったと思われる)唐戸商店街。
アーケード付き商店街がいくつか連なっており、大きな通りは「赤間本通り商店街」、「唐戸ふれあい通り」、「唐戸銀天街」の3つ。そこに小さな飲み屋横丁みたいなのがいくつがある感じ。
まず一番北側の「赤間本通り商店街」から見ていこう。
商店街の中心、通称"唐戸ドーム"。
ここから四方に片屋根式のアーケードが伸びる。
大衆中華料理 「好楽園」。お気に入りはいくつもあるが、ここのレバニラ定食が大好き。
注文すると1分ぐらいの爆速で料理が出てくる。
あー、お腹空いてきた…
「ふなこし」の焼きそばも好き。カレーメニューがやけに充実してる。
飲んだ後は「海平ラーメン」で決まりやね。(ここでも飲んじゃうんだけど)
奥に旧「こいぬ」が見えます。この先が前回の記事で載せた遊廓のメインストリート。
昔ながらのおもちゃ屋さん。
ここも昔からあるけど一度も入ったこと無いなぁ。
なんか変わり種ラーメンがたくさんあるらしい。
さて、次は「唐戸ふれあい通り」
道幅細めのアーケード。
撮影日時がまちまちなので、明るかったり暗かったりするのはご容赦ください…
全蓋式?というか半蓋というか…
店舗部分の上階は高層マンションだったりテナントビルだったりします。
アーケードの真ん中には噴水のあるちょっとした広場がありまして…
ここには何年も前からこのネコチャンたちがいます。
寝てる…
ああ、起こしちゃってこめんね。
老舗のラーメン屋さんの横に、「車小路」と書かれた看板。
電飾に時代を感じますね。
ちょっと入ってみるとすぐ行き止まり。もう何処も営業してないみたい。
「法」…ぼくもスナックで法を説くお坊さんになりたい。
この通りは、比較的訪れることが多いのですが、その理由は…
5年ぐらい前まではこの短い通りの中にもう1店舗ありました。
肉天うどん。昆布だしのあまーいつゆと、扇形の天ぷらが特徴。
麺は福岡スタイル、箸で簡単に切れちゃうぐらいのやわやわなので、好みが分かれるかもしれません。
おにぎりに付いてくる羅臼昆布の佃煮がまた美味しいんですよ。
夏場は名物のミルクセーキも欠かせません。
ミルクぜんざいもおすすめ。
さてさて、「唐戸銀天街」へ。
こちらは完全な全蓋式アーケード。
三好屋さんの焼き菓子もいいですよぉ。
アーケードの途中にはほそーい横丁。
抜けていくと…
先程の「唐戸ふれあい通り」の広場へ。
やはりどの通りも閑散としていて、賑わいは湾岸沿いへ移行している模様。
ぼく自身、よく飲みには訪れますが、普段の買い物なんてまずここでしないもんなぁ…
市役所に面した道路に接するアーケード。
すぐ周辺には旧英国領事館、旧秋田商会、南部町郵便局などの日本を代表する近代建築が並ぶ。観光に来られた際には、ぜひもうちょっとこっち方面まで足を伸ばしてもらいたい。そして商店街にも、一丸となって人を呼ぶコンテンツを作ってもらいたい。
遊廓のあったエリアとの境目になる通り。
さて、今回はここまで。
唐戸交差点の歩道橋から見た商店街。
それでは。