おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

下関市 : 彦島 竹ノ子島 〜 西山町の商店街 〜 迫町 階段巡り

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壇ノ浦に多く生息する平家蟹は、その甲羅がまるで敗れゆく平家の武士たちの怨念を宿したかのような形相に見えることから、平家の亡霊の化身と言われる。彦島にはその他にも平家にまつわる伝承が多く残されているが、それが転じたのか、北西部にはかつて「鬼ヶ島」と呼ばれた離島が存在する。

かつて遊廓もあったと言われる小さな集落の階段。

前回の記事

 

少し期間が空いてしまったが、彦島の階段巡りを再開。

前回歩いた西山町から、竹ノ子島へと渡る。

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微妙な天気…

島へは橋が掛かっている。昔は渡し船が交通手段だったそうな。

 

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これはおそらく古い橋脚かな…

 

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短い橋です。振り返って彦島本島を望む。

ちょうど船が通りました。

 

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西山町(本島側)と面した瀬、このあたりに遊廓が存在したそうな。

妓楼や旅館が7軒あったとかなんとか…近所のおじさんが教えてくれました。今度資料探して検証してみます。

言われてみればなるほど、どのお宅も立派です。船を寄せて上がれるようになっている(た)。

 

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船溜まりに降りる階段。

 

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遊廓のあったという場所に、お宮に登る階段が。

 

竹ノ子島の階段は以上でおしまい。

……マジです。おそらく島内の階段はこれだけ。いや、もしかしたらすごく小さいのはあるかも知んないけど。

せっかく来たので島内を一周していきましょうか…。

 

 

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比較的古くからのお宅が残る彦島北部(竹ノ子島含む)では、煉瓦塀が多く見られます。もちろん殆どが鉱滓煉瓦。

ちょっと見切れてますが、お庭の中に小さなお社を備えた邸宅が多いのも北部の特徴。(南部は工業地区で新しい住宅街が多い)。

 

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竹ノ子島は人口200人にも満たない小さな集落で、現在では商店などは(たぶん)存在しない。すぐ彦島本島に行けるからね。

こちらのお宅は島のちょうど中心あたり。旅館だったのだろうか?玄関上部のガラスに模様が入っている。

 

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あっという間に島の北端部へ。

そうそう、この島が「鬼ヶ島」と呼ばれた所以…。伝承では、かつてこの地は2つの島に分かれており、北側を鬼が住む「鬼ヶ島」、南側を人が住む「竹ノ子島」と呼んだとか。

竹ノ子島が動いてぶつかって、鬼はあわてて海へ逃げ出した…とかだった気がしますが、あまり詳しくありませんので調べておきます。

 

さて、本当に戻ります。

再び西山町へ。

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あまり見たことのないブロック塀。階段とマッチしますね。

 

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鉱滓煉瓦塀、十字穴付き。

これも彦島で割とよく見るスタイル。

 

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しばらく平坦な道を進んでいると、緩やかに弧を描く通り。

この先は確か彦島精錬(旧日本金属彦島精錬所)の工場が。昔は工員で賑わった商店街なのだろう。

 

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パン屋に洋品店、カステラ屋さん…何れも営業してなさそうだ。

 

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理美容室(跡)が向かい合って並ぶ。

 

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すぐ近くにさらにもう一軒。

 

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どうやらこちらは営業しているようだ。(この日は店休日だった模様)

 

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「臼井理容院」。薄い……いや、なんでもないです。

 

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素晴らしいタイル使い。

 

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ちょっと失敬して中を撮らせてもらうと…富士山のタイル絵のある洗面台に消毒室!素敵…。

そのうちここで髪切ってもらお。

 

商店街を一通り端まで歩いてみたものの、そのほか特に目ぼしいものは無し。

階段巡りを再開しよう。迫町方面へ向かう。

 

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切り出した石柱を渡した橋。コンクリと見事に調和。

 

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コンクリの成形技術にムラがあるね。

 

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ちょっと角度が急で怖いですね。

 

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おわかりいただけただろうか…{写真中央)

 

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トタンの錆が美しい廃墟。

 

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これ鉄筋入ってるのかな…薄くて怖いんだけど…

 

さて、今回はここまで。

いつにもまして階段成分の薄い記事になってしまった…

次回は福浦町から。

つづき

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それでは。