かつて三角の土地に発生したという戦後闇市は、場所を移した後もそのまま三角市場と呼ばれ続ける。高層ビルが立ち並ぶ博多の中心部の残されたその木造長屋は、今でも多くの飲食店で賑わい、我々を昭和の世界に誘う。
以前紹介した柳橋連合市場、清川サンロード商店街からほど近く、車の往来が激しいエリアの角地にそのアーケードは存在する。
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歪なグリッド、トーンが統一されていない外壁…こうでなくちゃ。
この装テンや看板の高さが微妙にまちまちなのが良いですねぇ。
いざ、中へ。
地方の木造アーケード商店街にありがちな陰気臭さや埃っぽさ(全然嫌いじゃない、むしろ大好物であるが)など微塵も感じさせない、開放的な屋内。
柔らかくボカしてみた。無機質なグレーの空間にに原色の提灯やビールケースが映える。
まるで映画のセットのよう…なんてチープな表現は歯が浮きそうで好きじゃないが、どこか作り込まれたかのような雰囲気がありつつも、違和感のない佇まい。
振り返って一枚。
古くからありそうな店と、最近のオシャレな店が混在する。雑多な盛り場のパワーっていいね。
突き当りで90度折れ曲がる。Fの字型のアーケード。
抜け出てきました。
「宵いの達人」?奇遇だな、俺も酔いの達人だ。
隅切されたコーナー部。
さて、ちょっと歩いて移動します。目的地は博多区の美野島の商店街…と思ったけど、この後予定があってあまり時間がなかったため住吉のあたりをうろつきます。
春吉の方から向かったら、刺激的な看板を発見。
たぶんこのあたりは青線があったんじゃないかと思ってるので、また改めて調査しに来てみようかな。
住吉の商店街。たぶん名前はないと思われる。
いい感じの床屋さん。
いいかんじの商店。
そいやすぐ近くに吹奏楽で全国的に有名な某女子校がありますねぇ。
そうそう、ここが現存してるか確認したくて歩いてきたんですよ。
「鏡屋呉服店」。Y字路の間に立つ素敵な看板建築(と言って良いのかな?)。
「鏡屋」の文字が入っている部分のアールは比較的緩やか。
コロナ禍にあって営業しているのかは判明しない。シャッターが上がってるときは「店主の小言」みたいなのが毎日張ってあって面白かったが…。
すぐ裏には美しいトマソンが。たまんないね。
その他気になったものとかネコチャンとか。
今回はここまで。
それでは。