彦島の階段巡り、完結篇。
島内一の人口を誇る工業地区、江の浦町。
造船業によって栄え大いに賑わいを見せたこの地区は、平地が少なく丘陵部に住宅が密集するため、生活道としての階段が多く見られる。
海沿いにそびえる造船所のクレーンが、まちを見守る。
前回の記事
彦島の階段巡り、江の浦町から再開。
江の浦は彦島の他地区よりも、煉瓦で積まれた階段が多い印象があります。
造船関連会社の重役さんが住まれてたり、迎賓館として使われた家屋などがあったんでしょうかね。
これは下水の配管通すために一部コンクリにしたパターンかな。
影、草臥れて…
エレガントな煉瓦塀に囲まれた一帯は、かつて立派な御殿でもあったのだろうか。
かつて江の浦で、いや彦島内でもっとも賑わったと伝え聞く通りを抜けていく。
この商店街についてまた改めて別の機会に。
酒屋さんの裏手ではネコチャンがお昼寝中。
たまにはいつもと違うアングルで撮ってみようか。
幅の狭い階段。上から誰かが降りてきてもすれ違うことはできないな。
ダッシュで駆け上がりたい。
左手方面に向かってすり鉢状に形成された土地。
中央奥にさっき昇った細い階段が見える。
1段ずつ踏みしめる日常…。
にゃーん。
おい にんげん!ここはオイラのテリトリーなんだけど
なんだよ ちゅーる もってないのかよ じゃあな
すり鉢状地と階段は密接な関係にある。
江の浦は工業地区であるため、島内でもはもっとも人口が多く、集合団地や大型の社宅もよく見られる。
急階段はブロック塀の透かしが可愛らしい。
あなたは左右どっちの階段がお好き?
繰り返される幅員拡張工事の痕跡…
未だ夏の残り香強く。
新興住宅地の階段も良いモンです。
このマンホールを避けたスペースが好きなのよ。
振り返れば階段のある日常…。
さて、彦島をほぼ1周した階段巡りも終りが見えてきた。
そして、夏ももうすぐ終わりかな。
本村町からスタートして、大まかに北東部の老町、海士郷町〜北西部の西山町、竹ノ子島〜中央部の迫町、福浦町〜南西部の塩浜町と歩いてきて、ここ江の浦。まもなくスタート地点の本村町へ再び戻る。
ちょくちょく仕事が入ってて1日中オフという日があまりなかったので、何日かに分けて巡ったけれど(そもそも1日で回りきれる距離ではないのだが)、下関本土とはまた違った、島内それぞれの地区の風土・風俗の違いを感じることができたのは大きな収穫だ。
今回も例によって、個人的に崇拝している某階段巡り師が作成された階段マップを参考に、下関市民の土地勘を働かせてあちこち寄り道しながら歩いてきた。
道中出会ってお話した方々や、彦島に住んでいる友人からエールを頂き、無事完歩できました。この場を借りてお礼申し上げます。
お付き合いいただきありがとうございました!
次は何処歩こうかな〜?(と言いつつ、既に別地区の写真ストックもかなり溜まってるのですが…笑)
それでは。