彦島の階段巡り、島北部をおおよそ回りきり、中央部〜南部へ。
北部に見られた古い家並みや野趣に富んだ風景とは対象的な、南部に広がる住宅街の隙間に潜む階段を見ていこう。
前回の記事
ここまで来ると彦島篇の後半戦って感じですな。
まずは福浦町から。
ニッチ過ぎて理解されないでしょうが、擁壁を昇るための階段が好きです。
草むらを抜けてたどり着くのもポイント高し。
階段途中にあるのは簡易的な焼却炉だろうか。
この細い通りがかつてのメインストリート。かつて福浦には遊廓が存在したと「全国遊廓案内」に記されており、おそらくこの場所にあったと思うのだが、もはやその名残は見られない。
女優の木暮実千代の生家もたぶんこのあたりである。
福浦金比羅宮に至る石段。奥に鳥居が見える。
かなりの傾斜で、高所恐怖症のぼくには昇るのが躊躇われる。というか昇らなかった…
金比羅宮の階段は道路を挟んで海まで続く。
北前船で栄え、海上安全を祈祷するお宮ならでは。三方を海に囲まれる下関では、こういった風景がよく見られる。
緑町のあたり。
住宅街に潜むコンクリの階段は、欠けた角部分の補修を重ねて味わいを深める。
左上部の配管からの生活雑排水の流れが気になる。雨の日に訪れてみたい。
少し小高い位置から。
こうやって歩いてみると、小さい島ながら人口の多さ(家屋の多さ)に驚かされる。かつて重工業で栄えたという時代を、タイムスリップして見てみたい。
構図が傾いてるんじゃなくて、地面が傾いている。
アーチが可愛いトマソンを発見。
もう9月も終わる(撮影当時ね)というのに、30度超えの日差し…暑すぎる…
ながーい階段を昇って行くと、空に吸い込まれてしまいそう。
この手摺をうっかり持って昇ろうものなら、手が真っ白になるトラップ。
木陰でひとやすみ…しても全然涼しくない。
ピッチの大きい波板トタンは力強さがあるね。
ネコチャン!
強い日差しで、影を落とすシダが美しい。
カラーなのにモノクロームのような質感…カメラ(GRⅢ)の良い部分が引き出せた気がする。
屋根の上にアサガオ。
家屋の合間を縫って降りていく。
既に家屋はないが、外構の階段だけ残されている。
真空コンクリの細い階段。
直角に折れて昇ってきた。
さて、今回はここまで。
それでは。