今回も友人と徘徊の記録。日が傾きかけた下関駅の周辺を歩く。
海峡のまちならではの磯の香りを感じる小路と、夜の階段。
当ブログでもこれまで何度も歩いている伊崎町は、小さな海峡に面した港町である。
関連記事
岸壁の通りに立って、彦島〜下関漁港を望むのもいいが、1本中の通りの風情もぜひ味わってほしい。
軽自動車が一台通れるか…といった感じのこの小路。
隣接する新地遊廓の廓がどのあたりまでだったのかははっきりと把握していないが、もしかしたらこの周辺にまで広がっていたのかもしれない、と思わせる痕跡がいくつかあったが、当ブログは遊廓ブログではないので、そのへんの検証はオーソリティーの方々にお任せしたい。
奥に進むにつれて、どんどん幅が狭くなってゆく。
右手に小高い丘陵部があり、その裾野を沿うように緩やかに弧を描く。
この時間帯がベストだ。
道中には大きな行けず石(?)。
絶妙なクランク。
右手に小さな神社が見切れている。この先は住人のいなくなった家屋も多く見られる。
うまく言語化できないが、観光地化された宿場町や、後世になって石畳が敷かれた街道が野暮だなんて思わないし(むしろそれも好きではある)、重伝建などの保存に対する真摯な取り組みには頭が下がる。
その一方で、今まさに何かが廃れていくその瞬間の儚さこそが美しく、そして尊いと感じる自分がいて…
つまるところ、ぼくはこういう町並みが好きなのだと思う。
とはいえ、風光明媚な景色を前に言葉を失って感動する程度には一般的な感性は持ち合わせているつもりだし、そこで斜に構えてツウを気取るほど人生楽しめてないわけではないと、念の為言っておこう…(何の弁明だ)
岸壁沿いに出ると、小門(おど)海峡を夕日が赤く染め上げる。
上記階段巡りの記事でも載せた場所。
ちょっといよいよ暗くなってきてカメラだと厳しいのでiPhoneで。コントラストは不自然だが、暗いところではこっちのほうが簡単に撮れるし優秀だなぁ。
造船所のインダストリアルな雰囲気に惹かれないオトコノコなんているのかい?
駅方面に帰る道すがら、前々から気になっていた飲み屋街を覗いてみる。
この日はたまたま営業してないだけなのかな…?いずれここで飲んでみたい。
ちょっとハイライト飛んじゃいましたが、新地の「やえ」は未だ営業中。
会員制の名店「どんぞこ」。絶品の料理が信じられないような価格で楽しめる。一度紹介で訪れたきりだな。
漁港ではイカ釣り船がスタンバイ。
そのまま長崎新町まで歩いてきた。
この階段も昼の顔と随分違った表情を見せてくれる。
参考記事
茶山通りをちょっと歩く。
おっきな和同開珎と5円切手落ちてた。
静謐。
上記過去記事内にも紹介した民家の下を通り抜ける生活道と階段。
さて、今回はここまで。
それでは。