おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

北九州市 小倉北区 : 旦過市場 その5

2022年4月19日未明、「北九州市の台所」として親しまれている市場で大規模な火災が発生、市民に衝撃を与えた。

40以上もの店舗が焼損し、近く予定されていた再開発計画にも支障をきたす模様…

形あるものは、いずれ失われる。「いつか」「そのうち」なんてあてにならない。見たい風景は、今すぐにでも目に焼き付けに行くべきなのだ。

過去の記事

北九州 小倉北区 : 旦過市場 その2 - おなかがよわいお坊さんはあわてない

北九州 小倉北区 : 旦過市場 その3 - おなかがよわいお坊さんはあわてない

北九州 小倉北区 : 旦過市場 その4 - おなかがよわいお坊さんはあわてない

 

全国ニュースで取り上げられたのもあり、ご存知の方も多いだろうが、先般の旦過市場の火災では、40以上もの店舗が焼損する惨事となった。死傷者が出なかったのが不幸中の幸いである。

100年を超える長い歴史を持つ市場…何度も浸水被害に遭い、再整備計画がようやく動き出した矢先の出来事。いくら取り壊しが予定されてるとはいえ、このような形で終わってほしくはない。

 

ぼくにとっては“会いに行けるレトロ観光地”ではなく、“日常の風景”であった。毎週のように訪れるたび、少しづつ写真に収めるようにしていたのだが、今後どのように復旧していくのかわからないため、ここで前回の記事(もう1年以上前だ)以降に記録した風景を載せてみたい。といっても取り壊しもまだまだ先だと思っていたのであまり多くはないのだが…

 

今回の火災で消失したのは、過去記事のその3で紹介した新旦過横丁のあたりだと聞いている。たまに訪れていたバー「しろ」も焼けてしまったようだ…

 

新旦過横丁といえば上記写真の場所、大型の室外機の上あたりに注目願いたい。

何故か般若の面。

 

このあたりも燃えてしまったようだ。確かに素人目に見ても火災が起きたら一発でアウトだろう。

 

改めて魚町側から。いつ来ても多くの人が行き交う、

 

「もりした」のパフェも久しく食べてないな…

 

この活気よ。

 

みんな必ず撮影するところ。

 

人が多く、立ち止まって撮影するわけにも行かないので歩きながらシャッターを押す。

ピントが合わずブレまくるが、それもまた生活感があって良い。

 

横道へ。こちらのエリアはそこまで人が多いわけではない。

 

木造アーケード部分。このあたりは無事だったのだろうか。

 

剥き出しのトラスが嫌いな男子はいない。

 

火災のちょうど1週間前。タバコ屋のおばちゃんはいつ通り置物のように微動だにせず座っていた。

 

市場の中で一番好きな眺め。なお、ここのうどんは未だ食べたことがない。

 

貴重な木製看板たち。

 

積まれたビールケースの中に、しれっと紛れ込む古い硫酸瓶。

 

雑然。

 

昭和館」は窓ガラスが数枚割れる程度で済んだとのこと。

 

神嶽川にせり出すマーケット。

この風景こそが市場の起源でもある。

 

モノレールの駅の反対側から眺める光景も好きだ。

 

すぐ近くにあるコインランドリー。もちろん現役である。8kgが「超大型」洗濯機だった時代から変わっていない。

 

夜、誰もいなくなった市場も好きだ。

 

飲み会帰りだろうか、時折草臥れた雰囲気のサラリーマンが通る。

 

 

今後の再開発計画がどうなるのかわからないが、一日も早い復旧と、関係者が心安らげるときが来ることを祈って…

 

それでは。