九州唯一の扇形機関庫は、「童話の里」玖珠町のシンボルのひとつ。
かつて駅を中心に発展した、豊後森の町並みを歩く。
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"おんせん県おおいた"に数多ある温泉郷の中でも、個人的によく訪れる九重エリア。
熊本との県境付近にあるコイン式温泉が大好きで、車で下道を走って向かうことがある。
道中に耶馬渓を通るのだが、だいたい深夜とか早朝にふと思い立って向かうので、紅葉シーズンなんかは温泉で温まった後、外が明るくなりはじめたら帰路につき、赤く染まった景色を楽しみつつのんびりドライブするのが好きなのだ。
妻は眠いからと言ってあまり付き合ってくれないのでだいたい一人ですが…(夜の耶馬渓超コワイ!)
耶馬渓を抜けて玖珠の市街地に入るちょっと手前、田園風景の中にいきなり現れる巨大な建造物がある。
旧豊後森機関庫。
石炭や水等の補給基地として、また急峻な水分峠越えを行うための機関車の交換等で豊後森機関区は非常に重要な役割を果たした。最盛期は昭和23年頃で、車両25両・乗務員他職員217名の配置があったといわれる。
ぼくは鉄ちゃんではないので全然詳しくないのだが、蒸気機関車も展示され、公園として整備されている。
昭和20年8月4日には、軍事輸送の拠点となっていたため米軍機の機銃掃射にあい、職員3名が死亡するという惨事も起きた。機関庫の壁には現在も機銃掃射の跡が残っている。
まぁここについては詳しい人が既にいくらでも解説しているだろうし、町並みの方をみていきましょうかね。
こちらが豊後森駅。
ストリートビアノが設置されているようで、高校生?がガンガンにかき鳴らしていた。
駅前には規模が小さいながらも商店街が形成されており、鉄道最盛期には賑わってであろうと予想される。
ちなみに宿場町としてはもう少し耶馬渓寄りに森町という集落があり、そちらも大好きな町並みなのだが、それについてはまたあらためて紹介したい。
歩き始めたの18時過ぎ(10月頃)ということもあり、やや暗いしマニュアルフォーカスのカメラしか持っていなかったためピントも甘々だがご容赦願いたい。
駅から少し歩くと立派な近代建築が。
現在は玖珠郡教育会館として活用されているが、かつては税務署だったようだ。
昭和初期の建築だろうか。
窓に意匠的なものを感じる。
駅前通りは緩やかなスロープ状になっていた。
雰囲気からいって戦後間もなくの建築であろうか、建ち並ぶビルには片流れ式のアーケードが僅かに残っている。
やけにカッコいいアプローチの医院。
時計は故障中。
たばこカウンターのある種苗店。
街角を彩る一角。
"銀座"があった。
岡山でもないのに「なんで桃太郎?」と思ったが、そうか、ここは童話の里だった。
あまり…、というか全くと行っていいほどにスナック街要素を感じないが、とりあえず行ってみよう。
スナック店舗建住宅が数件並んでいるようだ。
割とありがちな店名。
こういうところにある焼き肉が美味かったりするんだよな。
車通り、多くはなく…
フレーメン反応起こしてそうなミニーちゃん。
それを心配そうに見つめるビーナス。
ヒグマ!?「美容室 おしゃれ」も直球で良い。
時間帯によるものというより、閉業してしまったであろう店も少なくはなく。
やや寂しい灰色の町並み。
べっぴんハウス…
なるほど、べっぴんじゃん。
さて、今回はここまで。
余談だが、豊後森機関庫は引きで撮ってネガポジ反転させると、飛行系のボス級モンスターとのバトルの背景になりそう。(FF9のラスボスとか)
それでは。
つづき