前回の記事
前回は貴布祢神社の境内まで歩いてきた。参道の階段を見下ろせば、本土の工場群。
あえてここを降りずに、少し高いところを海峡の狭い部分を望みながら歩いていく。
神社の脇をすり抜けていく。
徐々に夏の景色に変わりつつある。
高台にも届く磯の香り。
んん…?
民家をトンネルのように抜ける階段。
ぼくの好物の一つである。
民家の間をすり抜け、高いところへ。
平野部が少ない島で居住部を確保するのは大変だ。
眼前に下関漁港。つい先日改修工事を終え、新しく生まれ変わったばかりである。
下関市民でなくとも、ここで水揚げされた海産物が、読者諸賢の食卓に並ぶことも多いのではないだろうか。
洗濯物とネコ。
海沿いまで降りてきた。やはり造船関係の会社が多く見られる。
ここからは海士郷(あまのごう)町。
漁業や交易に関する部族が住み着いたことがこの地の名前の由来である。
これは別の日に撮った写真だが、かつてはここから下関本土への渡船が運行していた。
天ノ浦と呼ばれる浦に面し、対岸は以前紹介した伊崎町。
小高い山をぐるりと囲むように道路が形成されている。その"ぐるり"をあえてせず、小さな峠を超えてゆこう。
扇状に広がる階段。かなり急な傾斜。
丘陵地に広がる居住部。
階段の美しさは、段数や高低差で決まるものではない。
優しい雰囲気の階段は、小さくとも確かにそこにあった。
破風のあるお宅の浦はすぐ漁港。
海沿いの商店や倉庫。
対岸がまるで陸つなぎのように見えるほど近い。
逆光でフレアがひどい…。
商店の跡だろうか?かまぼこ型の飾り窓、二重庇が見られる。
ビルトインされたお地蔵様の下部分のタイルが鮮やか。
同じ並びにあるこちらの建物は既に廃墟のようだが、なんとも素敵な佇まいに目が離せない。
古い役場等に見られる上げ下げ窓が洒落ている。煉瓦塀もどことなくエレガントだ。
脇道へ入ってみると…誰かがこちらへ視線を向けているように感じる。
お分かりいただけただろうか…
ブレてしまったが、煉瓦造りの井戸がクラシカルな印象。
地肌が露わになるつつある…。この場合地肌って板の部分なのか土壁なのか分からないけれど。
さて、今回はここまで。
それでは。
つづき