童謡詩人 金子みすゞの出生の地であり、作品中にもたびたびまちの情景が描かれている仙崎。
日本海側屈指の良港を有する地で、彼女の愛した風景を辿る。あとネコ。
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萩市内を散策中、大雨に降られたので予定を変更し、早めに宿にチェックイン。
夕刻には友人と待ち合わせて飲みに行く約束をしていたので、一眠りした後、着替えて町へ繰り出した。
長門市駅前のホテルに宿泊したのだが、このあたりに来たら行かねばならないお店がある。
こうもり。やきとりの町として有名な長門市において、No.1との呼び声も高い名店。
濃厚な長州どりの旨味を、老舗の技で味わう至高のひととき。
カウンターのみの狭い店内はいつもお客さんで一杯で、予約なしには入れないことも多い。
最高です。
どんどんいこう。
久々に会えた友人との積もる話にも花が咲き、このあと数件ハシゴして千鳥足で宿へ。(いっつも千鳥足だな…)即就寝。
二日酔いもまったくなく、スッキリと朝を迎えた。
早朝の仙崎港からスタート。
長門市内には、名産の「蒲鉾」の板を使ったモザイクアートが色んな所に展示されているが、ここにあるのは…
見る角度によって絵柄が変わるようだ。
仙崎駅にやってきた。相変わらず雲行きが怪しい。
この正面に伸びるのが…
みすゞ通り。
駅から砂嘴の先端まで真っ直ぐ伸びる、古い町並み。
早朝なので誰もいなーい。
文化財に指定してほしい。
「金子文英堂」は、みすゞが幼少期を過ごした、当時仙崎唯一の書店であった。現在は「金子みすゞ記念館」として公開されている。
こちらの商店は、みすゞの詩「角の乾物屋の」に登場する、元「角の乾物屋」。
どストレートな詩。
まだその向かいの建物がカッコいいのなんの。
ダブル斜め玄関に…
玉石タイルのシブい色合い。
ちょっとここから横道に逸れていく。
目的地はここ。
情報が少なくて探すのにちょっと時間がかかってしまったが…
いい感じにモジャってる廃墟は「仙崎湯」跡。
隣の建物も仙崎湯の一部だったのだろうか?
蔦に覆われてよく見えないが、連続するアーチ窓や、玄関上部のティアドロップ型の意匠がモダン建築風である。
建物をぐるりと回って見ていると、中から物音がして、「え!まさか人が住んでるのか?もしかしてホームレスが住み着いてたり…」と焦ったのだが…
あ!
ネコチャン!
めっちゃ警戒されてる…すいません…
さて再び本通りへ。
今回はここまで。
それでは。
つづき