おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

島根県大田市 : 温泉津温泉の町並み(2)

静かな温泉街の冬の朝、目覚めのひとっ風呂。熱い湯で火照った体に、ぴしっと冷たい空気を纏い、夜明け前のひとり散歩。

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昨日は温泉津温泉の輝雲荘さんに宿泊。数々の料理に舌鼓を打ち、酒も進んでぐっすり眠れた。

 

翌日は朝5時に起床。男女入れ替え後の内湯をいただく。

もちろん露天も。

 

さっと上がって、身支度を済ませたら外湯へ向かう。

昨日入った「薬師湯」の向かい、もう一つの共同浴場元湯 泉薬湯」。

 

朝6時から営業しており、ぼくは6:05に到着したのだが、既に常連と思われる地元のおじさんが1名いらっしゃった。

 

その名の通り、温泉津の元湯であるのだが、源泉温度は公称49.9℃。この日は湯音計を見ると49℃だった。

大きい方の浴槽がぬるい湯、奥があつい湯。

あつい湯に足をつけると…痛い痛い痛い!これは浸かれませんね…ぬるい湯の方もたぶん46度ぐらいはあるか、かなり熱めです。1〜2分程度浸かって、床にあぐらをかいで休憩の繰り返しがちょうどよい。

 

湯口の上には…誰?

 

近年リニューアルされ、初心者向けの浴槽が追加された。こちらは入ってないので何とも。

 

寝ぼけた体にビシッとキマる湯であった。

 

湯上がり、文字通り火照った体を冷ますべく、夜明け前の散歩。

温泉津漁港へやってきた。湾になった小さな港に響く波の音。寄せては返すそのリズムを聴きながら、空が白んでくるまでしばしぼーっとする。人生にはそんな時間もきっと必要だ。

 

7時前ともなると、急に明るくなってきた。

細い路地の先に、何やら素敵な看板建築。

 

おお、カッチョE。

 

ほんとにチョンマゲにしてくれるぅ〜?

 

立派な門と土塀を構えるのは内藤家の庄屋屋敷。毛利家の家臣であったようで、廻船問屋などを営んでいたようである。

少しづつ生活の音が聞こえてくる…そんな時間帯。

 

呉服店

 

おしゃれなコインランドリー。

 

夜は白飛びしてて読めなかった看板がどうにか読める…

 

さぁ、宿に戻って朝ごはんだ。

 

正しい一日は正しい朝食から…

 

8時過ぎ。ぼちぼちチェックアウトしましょうかね。

 

夜とはまた違った雰囲気。

 

薬師湯正面の路地。またここがいい雰囲気なのよ…

 

温泉津といえば…って、親の顔より見た構図。

左の建物が工事中だったのが悔やまれる…

 

元湯の向かいにある長命館は既に営業していないが、ここは元湯の経営だったようで、明治築の母屋と大正築の木造3階建てから成る。3階建て部分の吹き抜け階段を是非拝みたかった。

安易に“シブい”なんて言って思考停止したくないが、実際目にしてみるとそれ以外の言葉が紡げないほどにシブい。圧巻。営業していたら絶対ここに泊まったのに。

 

薬師湯のとんがり屋根は、通りのどこからでもよく目立つ。

 

ふたたび温泉津港へ。静かで落ち着く。

 

駅前にも行ってみようか。

 

大黒天の装飾のある商家。

 

大きな酒造場の回りの路地も楽しい(写真撮るの忘れるぐらいに)。

駅前にはタバコカウンターもある。

 

温泉街からやや離れたところに、もう一つの共同浴場小浜温泉 薬湯」。

こちらは定休日(どちらにしろ営業時間外なのだが)のため入ることは叶わず。いずれリベンジしたい。

 

さて、そろそろ次の目的地へ出発しようか。

 

…とその前に、明るくなってからの薬師湯を正面から撮っていなかったので、2年前に行った際に撮った写真を載せておこう(ケータイ画質ですが)

今回はここまで。

 

それでは。

 

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