おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

大分県日田市 : 豆田町商店街とその周辺(5)

山紫水明の里、日田。

三隈川、花月川に挟まれた豆田のまちでひときわ目立つ煙突は、良質な水を活かした酒造りにこだわる酒造。300百年もの間、伝統を紡ぎ続ける蔵を見学。

前回の記事

日本丸館を後にし、どっか温泉でも入って帰ろうかとも思ったが、日が長くなってきたのかまだ豆田のまちに活気がある感じだったので(普段はだいたい夕方ぐらいから人がいなくなるんだけど)、もうちょっと歩いてみることにする。

 

商店街の北側の端っこ、花月川沿い。

 

にょきっと背の高い煙突。

 

「酒は薫長」。クンチョウ酒造の蔵である。

 

日田天領水」でおなじみ、日田の水質の良さは読者諸賢もご存知だとは思うが、そのため日田に工場を構えている飲料メーカーは多い。

 

ちょっくら酒造見学していきましょうかね。

 

すごいな、この忍び返し。
ちなみに元は日田の掛屋であった豪商の千原家が営んでいた「丸屋酒造」の土地と建物であったらしい。

現在は酒蔵の他、蔵元ショップやカフェ、資料館としても営業中。

 

ショップやカフェは混んでたので、とりあえず先に資料館を見ようか。

 

一番古い北蔵はなんと元禄15年(1702年)に建てられたもの。300年以上前だ!

敷地内の5棟の蔵はすべて建築当時のままの姿で残っているというから驚くほかない。

 

酒蔵資料館は文政9年(1826年)築の中蔵の2階のようだ。

 

上る前に、1階部分を覗く。

ん?「HITA」の奥にぶら下がってるの、柳井の金魚ちょうちんでは?

 

階段はけっこう急。

 

2階部分。うぉ…大きな樽(瓶?)を始めとする酒造りの道具がたくさん並ぶ。

 

トラス部分がよく見える。

しかし改めて釘を使わない日本建築の技術の高さに驚く。もうちょっとマトモな感想言いたいけど専門知識がないので(^_^;)

 

こちらの蔵は明治7年築。

 

きけん。

 

梁のまわりを縦横に這う配管。

 

このあとショップに寄ってお酒を買って帰ったんだけど、酒選びに夢中になって店内の写真を撮るのを忘れていました(車で訪れたので試飲の誘惑を振り切るのに必死だった説)。そして買った酒はすぐに全部飲み切ってしまいましたのでコチラも写真なし…

 

何年か前に集中豪雨により氾濫した印象が残っているが、普段は穏やかな川で、毎年秋に河川敷で行われる「千年あかり」という灯篭まつりは日田の風物詩となっている。

 

対岸から商店街方面を見て気付く。

あれ…ハーフティンバーっぽいお家がある…

 

もう一度川を渡って近くへ。

 

左右対称の造りに玄関が2つ。

この擬洋風建築、きっと銭湯じゃないかな。

 

さて、5回に渡って紹介してきた豆田の町並みですが、とりあえずここで一旦終了。

他にもまだ行けてないところもあるので、また改めて写真が溜まったら公開したい。

それでは。