昔ながらの湯治場で迎える朝。
今や希少な外湯に通うスタイルの温泉郷で、起きぬけの入浴ののち早朝散歩。
前回の記事
朝起きて窓を開けた。
表通りに面した部屋だったので、旅館の看板がよく見えた。
山間の温泉郷だけあってひっそりとした風情だが、この日も気温は高くややじめっとした空気が部屋に流れ込んできた。
さて、一服して朝風呂行きますか。
白猿…ではない。
昨日訪れなかった「町の湯」は6:00オープン。
これだけ静かなら、一番風呂はいただきだなっ!(フラグ建てるな)
そう思ってたら、続々地元の方が集まってきた。(フラグ回収)
あちゃー、やっぱ朝イチは混むのか。
っていうか中からもうカポーンって聞こえるんですが…
開店前に入った常連がおるな笑
それはさておき、2つの公衆浴場のうち、個人的にはこちらが好みである。
白猿の湯と同じく浴槽ごとに1号・2号と名付けられるが、こちらはどちらも「町の湯泉」を源泉に、1号浴槽はかけ流し、2号浴槽は一部循環となっている。
ちなみに家族湯もあるが、そちらは「正の湯泉」を加水して使用しているそうだ。利用料は¥3,000/50分なのでさすがに妻を差し置いて一人で入浴する気にはなれなかったが…
次回チャレンジしてみよう。
やはり人気なのは1号湯のほうで、さほど広くない湯殿に結構な人数が入っていた。
無色透明だがほんの僅かにタマゴ臭、とろみは川の湯泉よりも強く感じる。
2号湯のほうは循環といえ常にオーバーフロー状態+1号湯から流れ込む湯が合わさっているので、ほぼかけ流しのようなものだ。
※人が多かったため撮影できず…
さ、妻とワンコのお守りを交代するまでちょっと時間があるので、朝の散歩しましょうか。
しかし宿泊客の姿を見ないな…
やはりコロナ禍にあって県外からの利用者は少ない(2022年夏当時)ということを女将さんが言っていたのを思い出した。
このまま衰退するばかりでないと良いが…
湯を浴んだばかりだと言うのに、もうじんわり汗をかきはじめた。
廃業してしまった旅館のいくつかはそのまま建物が残っている。
駐車場へ至る階段と橋。ここは好きなスポット。
ちなみに夜はこんな感じ。
ここも好きなスポット。以前階段巡りの記事に載せたことありますね。
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いいでしょ、ここ。
ダメだ、せっかく温泉入ったのにもう汗だくだよ…
ちょいと高台にこの温泉郷の縁起に出てくる薬師如来をお祭りした「白猿山 薬師寺」がありまして、行ったことなかったのでお参りしてみると…
更に上の方に立派な唐破風の和風建築がありました。こりゃ知らなかったなぁ。
名を「温泉閣」。後に調べてみると昭和3年に建てられた木造2階建ての公民館で、イベントなどでも使用されている。
温泉街らしく、公民館も雅趣に富んだ造りだなぁと思ってちらりと中を覗いてみると…
折上格天井じゃん!
昔はここで結婚式とかやってたんだろうな…
しかしついったらんどの鄙び宿クラスタに人気の温泉郷であるにも関わらず、この建物が意外と注目されてなかったことに驚いた。
さ、そろそろ宿に戻んないと妻に怒られそうだ。
駆け足で見て回る。
緩やかに弧を描く通りに犇めく旅館の建物…
遠くの山に朝靄がかかる。
連れ立って温泉にむかうおじさん二人。
生活があるね。
さて、宿に戻ってきました。
今回はここまで。
それでは。
つづき