おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

周南市 : 湯野温泉(1)

防長三名湯のひとつに数えられる温泉郷は、徳山の奥座敷と称される。

山紫水明な地にて、カエルの大合唱を聞きながら湯に沈む。

前回の記事

 

 

粭島を離れ宿泊予定地へ向かう。

防府と周南の市街地のちょうど真ん中辺り、少し山の方へ。

長門湯本、湯田とならび防長三名湯のひとつに数えられる湯野温泉

ちなみに「防長四湯」とかいうカテゴライズもあって、そっちには含まれていない謎…(長門湯本温泉・俵山温泉・湯田温泉川棚温泉)

まぁこういうのって言い出したもん勝ちみたいなとこあるからね…笑

 

この日お世話になったのは「芳山園」さん。

かつては複数あった宿泊施設も、現在ではおそらくここを含め2つのみ。公衆浴場も無いため日帰り入浴でも実質どちらかを利用することになる。

 

 2階の和室へと案内される。

施設そものもは新しい訳ではないが、清掃が隅々まで行き届いており、非常に快適そうである。

 

部屋は中庭に面していた。

窓を開けると、いかにも日本の夏の夕といった風がそよぎ、夜がやってくる気配を感じられた。意味もなく少しに教習を感じ鼻の奥がむず痒くなる。金鳥の夏…

 

さてさて、兎にも角にもまずはお風呂だ!

一日の疲れ(遊んでいただけですが)を洗い流そう。

 

大浴場には先客がいたため撮影はできなかったが、夜は長い、また後で入ろう。

湯上がりに先程の中庭で紫煙を燻らす。

 

ふと自分の浴衣を見て気付く。

これ、「千鳥饅頭」のあのコにそっくりだ。

 

お待ちかねの夕食である。

食前酒に自家製のプラム酒が出てきた。これが実に美味い。

 

前菜と刺身。食事のお世話してくださった仲居さんが丁寧に説明してくださったが、何分一年以上前のことなのであまり覚えてはいない。

 

鮎の一夜干しと月見そば。

ぼく鮎って苦手だったんだけど、一夜干しにするとこんなに旨みが出るのか…!酒のアテにぴったしじゃないか!ということで早くも日本酒を追加。

 

アカウオの餡掛けは優しい出汁が効いている。

くらげの酢の物も程よい酸味と甘みのバランスで、歩き回って疲れた体にさっぱり染み渡る。

 

鱧の柳川風、そしてTAKOMESHI…その他にいろいろ。
ここ数年で泊まった宿の中ではダントツで良かったです。
 

ご飯も満喫したのでまた温泉行きたいんだけど、ふとチャンネル合わせた地元のケーブルテレビが面白くてTVの前から離れられない…!

狛犬をランドマークに地域を巡る「狛さんぽ」という番組に特に興味を惹かれた。今回のテーマは“日本海と瀬戸内が出会う場所”だって。

2度めの入浴。確かこの日は火曜日だったと思うのだが、平日ということもあってか比較的空いていた。
 

湯野温泉の歴史は神功皇后武内宿禰にまつわる伝承があるほど古いとされているが、まぁこのあたりの起源の主張については「弘法大師が見つけた温泉」ぐらいの信憑性のものであろう。公的な記録として残るのは安永年間に湯治場として利用されたことらしい。
 

由来はさておき、泉質は「美肌の湯」として名高いだけあって、ラジウムを含むアル単はとろりとした優しい湯。少し硫黄臭を感じる。
 

露天も心地よく。加温された湯と源泉(冷鉱泉)との交互浴で何時間でも入っていられるな…
 

さてさて、部屋に戻ってもう一杯やりますかね…
 

カエルの大合唱を聞きながらおやすみなさい…
カエルまじ大合唱。
 

朝起きて窓を開けた。

 

起床即沈没。
 
 

朝は男女入れ替わります。
 

水車のある光景。

 

今日も暑そうな一日だ。

廊下からの眺め。夜市(やじ)川を望む。
 
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朝食会場(個室)へ。
これご飯何杯でも食べられるやつじゃん。好き。
 

山口県民の朝といえばコレですよね。
 

旨(うま)でございます。
 

大変良いお宿でありました。また来よう。
 
 
なんかただの宿泊記になっちゃったな…。次回はまち歩きします。

それでは。
つづき