良い路地にはネコがつきもの。路地歩き、ネコ探し…どちらがメインなのだろう?
夏の終わり、関東への帰路につく友を見送る。
前回の記事
唐戸を歩いた後、下関駅方面へ移動した。
あ。
おるね。
遠方から、しかも初めて訪れた下関を案内するのにこういった路地を選ぶというのは間違いなく一般的なことではないだろうが、ある種の「鄙び」を諒解することを偏愛している我々にとって、(観光要素として)"「何もない」がある"風景の良さは筆舌に尽くしがたい。
あ、また。
おったね。
トマソンと化したドアと配管。
ペンキを塗られた鉱滓煉瓦塀と高所ドア。
「千歳湯」前の路地。
ここを案内したかったんだ。
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ねこ。
ねこ。
階段地帯へ。
上へ上へと伸びる家屋群。
ねこ。
花街だった頃の名残を感じる。
高杉晋作終焉の地。マンションの住みにひっそりとあるが、もうちょっと維新志士のファンに訴えるものを目指しても良かったんじゃなかろうか…
ビルにめり込む鳥居。貫の部分が補修されているが、つい最近ここを通ったときにはまた貫が壊れていた。
トラックなんかがぶつかるんでしょうね…。
味噌。
今回のまち歩きは記事としてまとめるにはあまりにもゆるすぎる写真ばかりではあるが、まぁ以前何度も記事にしているし、歩いている本人たちは楽しいからいいか。
ねこ。
さて、そろそろフライトの時間が近づいてきた。空港へ向かおう。
帰りの便は北九州空港からだそうで、少し早めに到着しそうだったため近くのコンビニで乾杯。と言ってもぼくは車なのでコーヒーなのだが。
彼の今回の旅の話に耳を傾けながら、煙草を燻らす。
ふと足元に目を落とすと、ビーサンで来ていたことに気づく。
階段地帯を歩くなんて考えてなかったから、少し足が痛ぇ。
空港着。つい先日門司港で飲んだ夜はこの時間でもまだ温い風が残暑を感じさせたが、この日の肌寒さは夏の終わりを感じさせた。
展望デッキから乗る予定の機体を望む。
またね。
再び展望デッキから、飛び立つ飛行機を見送る。
かくして彼は飛び立った。アレに乗って…
台風とともに訪れ(ぼくと門司港で会う3日前から九州に滞在しており、暴風雨で外に出られず宿でカンヅメだったらしい)、夏の終わりとともに去っていった。
カメラと財布を失くすという"事件"はあったものの(※2つ前の記事参照)、今回初めて対面して飲むことができて良かった。飄々として掴みどころのない彼だが、根底の部分でぼくとなんとなく似通っているところがあると感じる。だから一緒にいて居心地が良いのだろう。
願わくば、またそう遠くないうちにまたお会いしましょう。
次はぼくがそちらへ向かいますね。
帰りしな、カメラと財布を失くした彼に響きそうなメッセージを見つけた。うるせぇ!笑
後日談。
もろもろのお礼という名目でお気遣いいただき、彼の実家のあたりの特産品だという栗を送ってくださった。
なんて立派な…大変美味しかったです。
ありがとうございました。
さて、今回はここまで。
それでは。