おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

下関市 : 豊田町西市の町並み(2)

かつて存在した長門鉄道、その軌道に沿って歩く。

田園地帯に発達した市の名残を探した。

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とある日、午前中に自宅での軽い原稿仕事を終え午後からはフリーになったものの、遠出をするような気力も体力なく、どこか近場の温泉にでも行こうかと思い立った。

下関市内でお気に入りの温泉といえば(そもそも選択肢がそんなに多くないのであるが)、菊川温泉一の俣温泉、あとは…西市にある日野温泉

西市には行きつけの喫茶店もあるし、ついでに腹ごしらえもしようか。

というわけで車で向かう。

 

暑い時期のまち歩きには昔集めてたNIKEのエアウーブンが軽くて涼しいので、何足かをローテーションしながら愛用してたのだが、先日押し入れから未開封のものを発掘したのでせっかくなら履いてみようと思ったところ、車から降りて一歩踏み出した途端にスニーカーのソールが加水分解で剥がれた。しかも両足同時に。

おいおい…仕方がないので全部引っ剥がして歩く。クッションがないので結構痛い。

 

 

まずは西市より少し南、石町のあたりをうろつく。このあたりはあんまり歩いたことないんだよなぁ。

かつては長門鉄道の石町駅があったらしいが、線路が通っていたであろう道に沿って小さな水路が流れている。

 

 

古くは蔵入地であったらしいが、それに関する史跡等は既に現存せず。

 

 

多くの建物は新しいものに更新されているが、ぽつりぽつりと古い家屋が残る。

昔ながらの台所跡を見つけた。

 

 

水路に降りるための階段は、きっともう使われることはないのであろう。

 

 

妻入りの商店跡。

 

 

あれ?古い郵便局舎の建物があったような気がするんだけど…と思いストビューで確認しつつ歩くと、既に解体されているようであった。残念…

 

小さな集落のため、短時間で歩き終える。

さて、温泉に向かおうか。

日野温泉 いこいの家は、場所の分かりづらさも相まって、地元の人にもあまり知られていないように思うが、ぼくはここが県内でもトップクラスにお気に入りである。

西市というと、道の駅 蛍街道西ノ市に併設される温泉がよく知られており、実際そちらも人気なるだけの良さがあると感じるのだが、ここ日野温泉のトロトロ感には叶わない。

 

個人的にはここを山口県四大秘湯の一つとして認定している。(他の3つは王司温泉、厚保老人憩の家、中原温泉)

 

 

浴室は3人程度しか入れないが、だいたいいつ行っても独泉できている気がする。

循環ではあるが、このトロトロ感は他ではなかなか味わえない。初めて入ったときは体を洗ったときに石鹸落としきれてなかったかな?と感じたほど。

 

 

いい湯であった。

 

 

西市市街地へ移動し散策再開。

3階建ての木曽旅館はいつまで営業していたのだろうか。

昔はこのあたりにもアーケード付き商店街があったのだが…

 

 

この細い道は中世に大内氏の拠点である山口と豊浦郡神田の肥中(ひじゅう)を結んだ肥中街道

 

 

スナックや居酒屋がぽつりぽつりと点在する。

 

 

今日も一日さわやかに。

 

たばZ。

 

 

昔は栄えていたのであろう、喫茶店跡や食堂跡が複数見られるし、廃業した旅館跡もいくつか見つけた(現在営業しているのは一軒のみ)。

 

 

木曽旅館の裏側。

既に3階部分が崩壊しかけている。

 

 

あれ、田中書店の看板…

 

 

ほんの数年前まではこんな感じだったのになぁ…

 

 

素敵な店名だよな。

奥に看板建築も見える。

 

 

緩やかな起伏のある道。

そうそう、このアンジュレーションに覆いかぶさるようにアーケードがあったはず。

 

 

優しく蛇行する。

 

しばらくうろついていると、以前歩いたときには見つけられなかった旧駅名標を再現したものを見つけた。最近になって設置されたのかな?

 

 

暮れつつある陽光が生み出すコントラスト。

 

 

推進されている。

ちなみに夜になると…

 

 

こんな感じ。

 

 

さて、今回はここまで。

それでは。

つづき