小倉城下にあって、森鴎外をはじめとする偉人たちに所縁のある文化的な地区であった京町。長崎街道の起点であり古くからの商店などが残る一方、一部地区はネオンが怪しく輝く盛り場へと変容を遂げた。雑多なエネルギーに溢れる歓楽街の雑踏に揉まれる。
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小倉駅南口を出てすぐ、大型百貨店にオフィスビル、アーケード商店街など人の流れの尽きないエリア、京町。
かつてはこの地に住居を構えた森鴎外をはじめ、伊能忠敬やシーボルト、松本清張や杉田久女などが親しんだ歴史的な地区であり、現在は一大商業区域として眠ることがないまちだ。
ところで小倉駅のデザインってかっこいいですよね。モノレールが駅構内にぶっこむ感じとか。
これは鴎外が京町に転居する前の鍛冶町の旧居。
京町の住居跡は駅前のマックのあたりだ。
「シロヤ」は今日も大賑わい。
小倉に来たらまずここでサニーパンを喰え。飛ぶぞ。
さて、件のマックから西へ入ると、んまーいかにもな歓楽街。
再開発で(多少は)キレイになったものの、依然として賑やかなエリアである。
さーて、さっそくこの町を代表する「アノ」路地へ向かいましょうか。
なにやら漂ってくる淫靡な雰囲気…
A級だぜ。
みんな大好き(?)「ストリップA級小倉劇場」。九州で唯一残るストリップ劇場である。
最盛期(昭和40年代ぐらい?)は全国に300軒以上もあったと言われるストリップ劇場も、風営法の改正などにより現在は20軒以下へ。
この「A級小倉劇場」も2021年には経営者の体調悪化とコロナ禍の煽りを受けて閉館する予定であったが、地元ファンの熱い要望により一転、現在も営業することとなった。
見てよこのネオン…ハートを矢印が貫いてまっせ。
ストリップって文字をこんなにも同時に見たのはこれが初めての経験である。
めっちゃ観劇してみたかったけど、チキン故に入ることができなかった…
下の立ち飲み屋も気になる…
ストリップや昭和レトロなラブホが好きで全国各地を回っている友人(女性)曰く、「ストリップは芸術だ!」と。ダンスやパフォーマンスを楽しむ意味合いが強く、どうやらヤラしいイメージは過去のもののようだ。出演者はどこかの劇場に所属しつつ、全国各地を巡業するそうな。
システム的なことはよくワカランので興味がある方は調べてみてくださいな。
っていうか誰か一緒に行ってくれる方募集。
さて、ここに来たらもう一つ紹介せねばならないだろう。
角地に建つA級小倉劇場を曲がって数件先にある小さな映画館。
「成人映画専門館 名画座」。
Ⅰ、Ⅱとあるが、1階が一般的な(?)ピンク映画、2階はゲイ映画(こちらも九州唯一だそうな)を上映する。
薔薇族…私は意味が分かりかねますゲフンゲフン
もともと2階はストリップ劇場だったらしい。いまはいわゆるハッテン場 紳士の集う店のようです…
ここではっきりと申し上げておくが、ぼくは断じて・全く・完全に・これっぽっちもソノ気はなく、ごくごくプレーンでピュアな性的嗜好の持ち主なのだが、なぜか同性の友人から告白されたりサウナで知らないオジサンに襲われかけたり知人男性から卑猥な内容のメールを送られてきたりと尊敬していた先輩(もちろん男性)から盗撮されていたりと、モテモテエピソードに事欠かない。いやLGBTQ+…いわゆるセクシャルマイノリティに理解はあるつもりなのだが、同性だろうと異性だろうと段階踏んでアプローチしてくるのがマナーってもんでしょうが、と。
というわけであまり長居してると冷や汗をかきそうなので足早に通り過ぎる。
周辺にはちょっと怪しげな雰囲気が漂う。
数年前に一斉摘発があり随分と浄化されたのだが、このあたりにはいわゆる「ちょんの間」が古い木造家屋にて地下営業しており、一種独特な雰囲気を漂わせていた。
ちなみに「ちゅうぎん通り」を挟んで隣り合う船頭町はいまでもゴリゴリのソープ街である。ここらへんで写真撮ってると北九州ならではの武闘派オニイサンたちがコワイので割愛する。
小倉ダンス K・D。
「ニュー 一平」。ラーメンととんかつだよ。どっち食べるか迷っちゃうね。
チャーシュ「ウ」って表記のラーメン屋に外れはない、とかなんとか。
すぐ近くには「一平」の本店。こっちにはとんかつは無い。
ここ、豚骨の香りがすごくて店の前を通るたびに空腹を誘うのよ…。強めの豚骨臭の割に味は意外とあっさり。
地元民が「小倉駅前の商店街の匂い」を思い浮かべるときは十中八九多分ここのことだろう。地元民以外は口を揃えてクサイと言う。
「一平」の向かいの「天ぷら定食 ふじしま」も高校生の頃よく行ってたなぁ。
通称「ちかてん」(地下にあるから)。福岡の天ぷらというと「ひらお」が有名ですが、キタキューならここ。
さて、今回はここまで。
それでは。