おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

福岡県直方市 : 須崎町商店街

筑豊平野の中心地にあり、北九州市へのアクセスもよく自然と街とが程よく調和する直方。

いくつか存在する商店街の中でも、ひときわ衰退が目に見えるアーケードを歩けば、味わい深い道筋の虜に。

関連記事(といっても筑豊地区ではない)

直方と書いて、「のおがた」。その名は後醍醐天皇の皇子で南北朝時代に征西将軍宮であった懐良親王に由来し、かつては“皇方(のうがた)”であったそうだが、たいてい県外の人には「のうがた」って読まれる気がする。

 

さて直方駅前。

直方って、ちっちゃい頃に母方のおじいちゃま(田川が母の実家です)に連れられてきて商店街でおもちゃ買ってもらったりした記憶があるほかは、演奏会で来て(駅直結でホールがある)打ち上げで飲み屋街に繰り出すぐらいで、実はウロウロしたことはあんまりなかった。

 

ドはようございモス。

 

駅前には商店街が連なり、人口からするとかなり大規模なアーケードが続くのだが、今回は少し北に位置する須崎町商店街を歩く。

女子高生がひとり、アーケードの中から出てきて駅方面へ。

左の看板建築も面白い。スーパーマーケットか何かあったのだろうか。パチンコ?と思ってストビューの過去写真で調べたらミシン屋さんだった。


このゲートの圧倒感。さっそく中へ。

 

穏やかな昼下がり。

 

アーケード上部には明かり採りがあるものの、日中にも関わらずやや薄暗い。

同地区の他の商店街と比べて道幅も狭く、寂れた雰囲気が漂う。

 

アーケードに入ってすぐ目に入ってきたのは「ほかほか弁当」の装テン。

加盟店募"集"の異自体のおかげでチャイナ感がある。

 

この写真をTwitterに載せたときになぜかインドネシアの方にたくさん反応頂けて、気になって調べてみた。

どうやら昔日本にあったホットフーズという弁当チェーンが運営していた「ほかほかほか弁当」というフランチャイズの屋号を、インドネシアの企業がHoka Hoka Bentoという名前で(たぶん無許可で)展開したようで、その後いろいろ版権でゴニョゴニョしてHokbenに名称変更したっぽい。

 

カバンと洋……何?

こういう異自体が多い商店街にハズレはない。

 

良いファサードだ…

 

「志ちや」って書く質屋、良いですよね。

 

人の往来はあまり無い。空いている店は少ないが、完全なシャッター街ではないようだ。往時の賑わいを見てみたいものだ。

 

シュルレアリスム

 

筆で書いたような書体が特徴的。

 

二階部分の欄干というか面格子というか、いい味が出ている。

縦長の格子窓も洒落てるねぇ。

 

斜めドアの美容室。看板がかわE。

 

トレトマンE。

 

ああ…言葉にならない鼻の奥のむず痒さ、郷愁と寂寥。

幼い頃に見た景色のような。

 

ぶない!トマソン

手前の入り口、少し気になって寄ってみると…

 

「料理店」の鑑札。赤いプレートが映える。

 

隣の入り口もスナックかなんかだったのだろうと気になりじっくり見てみると…

 

「カフェー」の鑑札。(見えるかな…?)

ちょっとテンション上がって近くで撮るの忘れちゃってた。

この2軒の並びはつまり、そういうことだろう。

 

更にそのとなりも斜め玄関である。しかも貸物件だ。

誰か借りて内部を見てきてほしい。

 

意外と長さのある商店街だ。

 

横に抜ける道はあるものの、店舗はまっすぐに伸びる通り沿いだけだ。

 

鯉のぼりが垂れている。

右の薬局、慢"性病"薬に見えるな。

 

入り口の左右をタイルのショーケースが挟む。

大衆食堂っぽい雰囲気がある。

 

向かいには旅館。もう営業してなさそうではあるが。

 

夜になると蛍光灯が灯されるのだろうか?

吊り下げ照明はその小さい電球だと照度足りなくない?

 

舞台の感動をあなたに!

演劇鑑賞団体 直方市民劇場

 

反対側へ抜け出てきた。

このまま北へ進めば平成筑豊鉄道筑豊直方駅

 

また直方の他のアーケードは別の機会に紹介するとしよう。

さて、今回はここまで。

それでは。