宇部市といえば、宇部興産をはじめとする重化学工業のまちですが、その市街地にある新天町は、かつて商業の中心地として栄え、大変賑わったといいます。
その新天町のメインストリート、「ハミングロード」とそのその周辺を探索。
うーん、ハミングはちっとも聞こえてこない。見事なシャッター街。
アーケード内の幅が無駄に広く、より一層寂しさを際立たせます。
80年代以降のモータリゼーションの影響でしょうか、大型ショッピングセンターなどの郊外型店舗が台頭し、客足の遠のいた地元地方商店街は壊滅…というのは全国よくある話。宇部や小野田も例外ではなかったようです。
というわけで、この辺にお越しの方は駐車場で困ることはありません。アーケードの両端の道路は無料にて枠内路駐OK(10~24時の間に限る)。そもそもあんまり遠くからわざわざ行く人もいないでしょうが…
10年ぐらい前にはハミングロードをなんとかして盛り上げようと、ベンチャー系企業?の社長を担ぎ上げて、胡散臭いNPOとともになぜかお化け屋敷を開設。んなもんでなんとかなると本気で思ってるんなら、この商店街の衰退はなるべくしてなったようなものですね。
オープンからわずか一年あまりで閉業。あまりにも予見できすぎた結末…。
メインのアーケードには特に見どころはありません。ネコがやけに多いです。お客さんより多いかも。
目的はココ。アーケードのちょうど真ん中ぐらいに横丁があるのですが、いつ倒壊してもおかしくない(というか半壊してる)ような状況。
吸い込まれるように中へ。
ポリカトタンのダイナミックな採光により、メインアーケードよりも明るく感じます。
エンドレス…店名が虚しく響く。
束の間の永遠。
あまり聞かない銘の酒と、動かない時計。そう、エンドレスね…。
「えびす寿司」で突き当たってS字クランク。
どうやらこの横丁は「えびす通り」と呼ばれていたようだ。
風通しが良すぎてコロナ対策はバッチリ。たぶんどこも営業してないけど。
(まだ通りの両側に建物があって、天井の損傷も少なく、一部店舗が営業していたころの様子を綴っているホームページがあります。ご興味ある方は「えびす通り 宇部」とかのキーワードで検索してみてください。ぼくもいつも宇部のまち歩きの参考にさせていただいているサイトです。超マニアックで楽しいです。)
すごい採光。すごい、最高。
向こう側には常盤通り。
振り返ってもう1枚。
次来たときにはもう無くなってるかもしれない…。ぜひお早めに訪れることをオススメする。
次回もハミングロード界隈を紹介。
それでは。