
藩政時代に市が開かれ、萩城下町から赤間関へ通ずる幹道沿いに発展した宿駅、その漁村部で流れる穏やかな時間と、日本海の荒波との対比。
前回の記事
今回も三見地区を見ていく…が、また例によって市(いち)の開かれたあたりは歩いていない。
というか規模が小さいので一つの記事にまとめるほどのボリュームにならないのよね…
またいずれ。

というわけで玉江地区から海沿いを通って三見漁港に向かう。

やや峠道。


いつのまにか、何故だか山道を走っている。別に道に迷っているわけではないです。

三見駅へ到着。さて、周辺を少し歩きましょうかね。


さっそく素敵な理容店を発見。
外壁は塗り替えられているが、ドアや窓枠、サインポールといい、なかなか年季の入ってそうな建物である。

これはJAの建物のようだが、アール部に貼られたスクラッチタイルがいい雰囲気。

駅の東側にはこれと言って見どころがあるわけでもないので、駅西側の漁村部へ。
このへんはケンサキイカと背付き鯵が有名らしい。

よっぽど特殊な地形でもない限り、たいていの漁村集落では海岸線に沿った道と並行して、内陸に路地が形成される。
海沿いを歩くのも好きだが、この一本中に入った通りが大好きなのだ。

海が見えなくても、これは漁村の路地だって分かるのは何故だろう。
漁具の収納、焼杉の下見板張りの建物、ベンガラ塗りの壁…?いや、それらが見えなくたってきっと分かる。湿気を孕んだ風と磯の香りのおかげだろうか。

自転車に乗った老爺が通る。


そうそう、これも漁村あるあるアイテムである。

棟の形がよく分かる。

丸窓、モルタル吹付けの2階出窓部、ベンガラ塗りの下見板張…完璧じゃん!
お向かいのモジャ物件も良い。

持ち送りには陽が当たらないためか、しっかりと朱が残っていた。

何か干されてる。俺も社会から干されないよう気をつけたい。

紫陽花と鳥居。

ここにも丸窓。風流だねぇ。

漁村あるある、浮き具プランター。

路地は緩やかに蛇行しながら続く。
向こうに見えるのは河内山かな。

モジャ車庫。

狭い路地には西日が落ちない。
建物の切れ間から線のように差し込むのみ。

黄色いガードレールと洗濯物。
山口県の日常。

海沿いに出てきた。

ここ車出し入れするの大変そうだな…


漁村あるある、台車と階段からの出入口。

たくさんおるね。

ここにも洗濯ばさみたくさん。

左側のドア…トマソン?

これは紛うことなきトマソンだわね。

さて、そろそろ日も落ちてきそうだし移動しましょうかね。
今回はここまで。

それでは。
つづき