本州の最西北端に突き出た向津具半島にも、いくつかの景勝地とともに天然の良港が点在する。初秋、まだ夏の残り香を色濃く残した小さな漁村集落の階段と、ネコ。
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油谷湾を抱くような形で東西に伸びる向津具半島。「こうつく」、ではなく「むかつく」である。ムカつくでもない。
景勝地としては、
風光明媚な景観の千畳敷や、
よく映えスポットとして取り上げられる元乃隅稲成神社、
日本海の荒波によって潮柱が立ち上がる龍宮の潮吹、
日本の棚田百選にも選出される東後田の棚田などがよく知られるところであるが、例によって当ブログでは、鄙びた風景や住人の息遣いの聞こえるような町並みを扱っているので、これらは華麗にスルー。気が向いたらこういう場所の記事もいつか書くかもね。
しかし上記の写真たちは10年ぐらい前にコンデジで撮ったやつなんだが、ヘタクソだなぁ…(今も大差無いかも)
さて、まず訪れたのは久津(くづ)漁港。
三方を山に囲まれてた集落。理想的な漁村だ。
農地確保のため斜面に棚田を形成する。
しかし住所は長門市油谷向津具下久津(ながとしゆやむかつくしもくづ)なんて…文字を見ないと「ムカつくクズ」みたいに感じちゃうね。
降りていく。
漁港をぐるりと囲む狭い路地をバスが通る。
階段の数自体はさほど多くはないが、磯の匂いと相まって、その情景は脳裏に焼き付く。
以前にタバコ屋さんの古いカウンターに関する記事を書いたことがあるが、漁村集落には高確率で見かけることが出来る。
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ちなみにぼくは暇なときにグーグルマップでタバコ屋カウンターを探しているのだが、見つけるのにはコツがあって…それはまた今度話そ。
空も青くて海も青い。
頭の中を空っぽにして歩く。
もう初秋だと言うのに、この日は特別暑かった。ベタつく潮風も嫌いじゃない。
日差しが強すぎて自然とコントラストが強まる。
さて、次の目的地へ向かおう。
こちらはすぐ隣の大浦漁港。
久津漁港より規模が大きく、海女漁も行われており、その歴史は深い。
水面の揺らぎが反射して船体に映る。
あら〜。
こんにちは。
さて、昇っていこうか。
振り返れば海。
こちらの集落も漁港を囲むように宅地が形成されるため、湾に向かって降りる階段が張り巡らされている。
たいていどこからでも降りていくときは海を望みながら。
漁港の階段といえば、側溝にも注目したい。市街地ではあまり見られないようなワイルドな造りのものが多いように思う。
どちらに行こうか…
こちらのお宅には軒の持ち送りに波の鏝絵が入っていた。
粋だねぇ。
ジリジリと照らす日差しが体力を奪う。
少し日陰で休憩していこう。
結構しんどいな…って思っても、
海が見えると疲れが飛んじゃう。
けっこう急だね。
漁港特有の、階段と階段を結ぶ横道好きー。
舟が見えたなら ぬれた身体で 駆けてこい〜♪
漁港の近くってネコ多いよね。
さあ、また次の港を目指そう。
今回はここまで。
それでは。
つづき