おなかがよわいお坊さんはあわてない

おなかを壊しやすい僧職系男子、まち歩きのススメ。

下関市 : 川棚温泉の町並み(1)

主要街道からは外れるものの、御国周りの際には長府藩や萩藩の藩主が必ず立ち寄ったという名湯 川棚温泉

偉人たちに愛された、「下関の奥座敷」の湯に沈む。

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防長四湯の一つに数えられ、長門長府藩三代目藩主 毛利綱元によって手厚く保護された川棚温泉。自宅からほど近いのもあってたまに(行きつけのラーメン屋さんに)訪れるのだが、お湯の方は体質の問題なのか肌に合った感じがせず、あまりじっくりと入ったことはない。妻はここの泉質好きみたいなんですけどね…

ラジウムを多く含む放射能泉なので、好転反応なのかも?

というわけで長湯してみようとやってきました。

 

川棚といえば瓦そばですね。下関市ソウルフード

「たかせ」「お多福」が有名ですが、ぼくはどっちかというとお多福派。

 

瓦そばとは、熱した瓦の上に茹でた茶そばと牛肉、錦糸卵を乗せたものを温かいつゆ(紅葉おろしとレモンはお好みで)でいただく郷土料理で、麺をちょっとパリパリになるまで焼いて食べると美味しいのよね。

ちなみに下関民は、他県から来た人をもてなすときにお店に行くぐらいで、基本的にはホットプレートを使って自宅で食べるのが一般的。(スーパーでも普通に茶そば売ってるのだ)

 

食べ物の話ばっかしててもアレなんで早速ゆに浸かりましょう。

共同浴場は1箇所、日帰り湯をやってる旅館は多いです。

 

目的地はここ。殆どの入浴施設が複数ある源泉を混合した「川棚温泉ミックス泉」を用いる中、自家源泉を持つ旅館「小天狗」。全国屈指の高い評価を持つかけ流しの湯。

 

館内は古いながらも清潔に保たれ、水場に配されたタイルや壁の色使いが素晴らしい。

さてさて、肝心のお湯ですが…

 

見てくださいよこの美しい無色透明の泉。

鮮度の高いお湯は加水・加温無く注がれる。源泉温度43.5℃なので、冬の露天はやや温めであるが、その成分のためか湯上り後もぽかぽかがかなり持続。

 

ウトウトしながら2時間近く入浴していたが、柔らかな湯が心地かった。

たぶんぼく暑がりなので、ポカポカが持続して汗が引かないのが苦手だったのかも。冬場にはちょうどいいね。

 

内湯に差し込む午後の陽光を受けて水面が輝く。

 

至福のとき

 

また別の日、もう1箇所ある大浴場(男湯・女湯を日によって入れ替え)を狙ってやってきた。

こちらの露天は比較的シンプル。

しかし後ろを振り向けば…

 

シックなタイル使いとオーバル型の浴槽。

 

この日もずいぶん長い時間浸かっていた。

あー、また行きたくなってきたな(行こう)…

 

さて、湯上がりの散策。

とはいえ小さな温泉郷のなので、それほど見どころがあるわけではない…

 

鬼瓦コレクション?🤔

 

おや…

 

めっちゃ警戒されてる…

 

こちらは唯一の公衆浴場、元湯であるぴーすふる 青竜

井上馨命名したという、町の湯である。

 

幾何学的な形状の建物は、「川棚の杜・コルトーホール」。
歴史に名を残すピアニスト アルフレッド・コルトーの名を冠したホールで、みんな大好き(?)隈研吾氏の設計。川棚温泉の外れに建つ。何度か演奏したことがあるが、正直音響はちょっと…😅
このへんの近代建築に関しては、また別の記事にて紹介予定。
 
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さて、今回はここまで。

 ネコチャン!いっぱいいる…

それでは。

 

つづき